遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「まわす」という表現の「隅々まで行き渡らせる」という意味を使った言葉を遠州弁にすると「くれまわす・くりまわす」という表現になることが多い。こういった表現は別に遠州独特という訳ではないのだろうが。
こねまわす・こねくりまわす
こづきたおす・こぜくりまわす
かき混ぜる(かき回す)・混ぜくりまわす
つれまわす・つれくれまわす
ふりまわす・ぶんまわす(これはくれはつかないか)ふれくれまわす
なんで?と言われても説明する知恵がないのだけれど意味が変わることはないことが多い。まあ多少執拗(又はうんざり)な印象は加算されるが。
例文
「あれ?おかしいなあ。迷っただかいやあ。」
(あれ?おかしいなあ。迷ったのかなあ。)
「おめえなあ。さんざっぱらつれくれまわいといてそれかよ。」
(あのねえ、散々連れまわしておいてそれかよ。)
「人聞き悪いぃ。ちっとばか間違えたくらいでひゃあひゃあゆっちゃかん。」
(人聞きが悪いなあ。少しくらい間違えたからって言ってごちゅあごちゃ言うもんじゃないの。)
「いちおぉ聞くけどどこら辺から迷ったっぽいだあ。」
(一応聞くけどどこら辺から迷ったという自覚があるんだ?)
「そんなの分かりゃ迷わすけえ。」
(それが分かってたら迷うわけないだろ。)
「ばかっつら。あってたとこからやり直さにゃ着きも帰れもしんじゃんか。」
(何言ってるんだ正しいとこまで戻らないと着くことも帰ることも出来ないだろうに。)
「そんなことゆったら家まで戻らんとかんじゃん。」
「・・???おんしゃあそこ行くの何度目だ。」
「う~んと・・・2度目かな。」
「帰れ!」
「道分からんで帰れんわ。」