遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「さっきいからそをゆってるじゃんかあ。なにいってるよお。」
(さっきからそう言ってるじゃないの。なに聞いてるんだ。)
「じゃん」は神奈川発祥の言葉として定着しつつあり、特に説明は要らないのだろうが、「じゃんかあ」・「じゃんねえ」・「じゃあん」・「じゃんらあ」とかは三河・遠州近辺でしか使わないらしい。
脱線するが、上記の文章を別の言い方にすると
「さっきいからゆってるらあ?なにょこいとるだあ。」
いちゃもんをつけるなと言っている。共通語だと聞いてとんちんかんなこと言ってるということで聞き方を咎める表現のところを遠州では誤った解釈で言う内容を咎めるという違いがある。
これの語気を強める表現は「あんたなに聞いてたよお」となることが多く、ここでようやくなに聞いていたのかと問うことになる。
整理すると、第一段階は聞いたことは理解してるだろうけど表現としておかしかないか。第二段階で聞いたことすら理解してないんじゃないかと分かれているということ。
それと、「そおゆってるじゃん」だと語気が荒いと受け取られかねなく、「さっきいから」を付けることによって語気を和らげる効能があるように感じられる。
題では「そお」と表記したが「そを」・「そう」と発してるかもしれない。
例文
「えーと、そうするとさいにゃこの道まっつぐいきゃあええだね?」
(そうするとこの道を真っ直ぐ行けばいいんだね。)
「ずうっとさっきいからそをゆってるじゃんかあ。なに聞いてたでえホント呆けただか。」
(ずっとさっきからそう言ってるだろうに。なに聞いてたんだよ?物忘れがひどくなったのか?)
「ひどい物言いだやあ。違っちゃかんと思って確認しただけじゃん。」
(随分な言い様だなあ。間違えちゃいけないと思って確認しただけだろうに。)
「きんのうから何回聞きゃあ気い済むだ。」
(昨日から何回同じ事聞けば気が済むんだ?)
例文音声はこちら