遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
どうみても遠州独特というものではないがよく使われるので記載。
男女共に使われる。
少しくらいはと言う意味。「ちょっとは」が「ちっとは」にそして「ちったあ」に変化したものと邪推する。
例文
B「あんたこれどうしたよを。」
(ちょっとお、これどうしたの。)
A「買っちったい。」
(ついつい買っちゃった。)
B「なんでよ。安くなるまで待つって言ってんかったっけ。」
(どうして?安くなるまで待つって言ってなかったっけ。)
A「あのな、どうせいつかは買わすかと思ってただけど金んないもんでえ店屋で、ちったああれだら?まかるだら?って半分洒落で言ったらあ。」
(えーとねえ。いつか買おうかなとは思ってたんだけど買うお金がないから、お店の人に半分冷やかしで、少しはまけてくれるんでしょ?って聞いたの。)
店の衆「勘弁してやあ。うちだってきつきつだもんでえ、つらいだよおそう言われると。」
(お客さん勘弁してくださいよ。当店ではこれが精一杯の勉強させていただいた価格なので。これ以上というのはどうか・・・。)
A「つうもんでまあやっぱ止めすかたあ思っとっただけどさあ。」
(なんて言うから予定通り買わずに帰ろうと思ったんだけど。)
店の衆「ほんだったらこれサービスでつけるでさあ。買ってやあ。」
(それでしたら、サービスとしてこれをつけますので如何でしょうか。)
A「なんつうもんでそりゃ得したと思って買っただよ。」
(なんて言われておおそりゃ得だと思って買ってしまった。)
B「ふんでおまけがこれけえ。」
(それで?おまけがこれ?)
A「ええらあ?」
(いいだろう?)
B「使い道あるだけえ。」
(使う用なんかあるの?)
A「そういわれると困るだけえが。なんしょ得したでえ。」
(そういわれちゃうと困るけど。とにかく得したの!)
例文からは外れるが、安ければとかタダのおまけが付けば得したと思えるのは「安物買いの銭失い」の鉄則か。「猫に小判」的な使わなければどんな高価なものでもゴミでしかないともいえる。めんどくさがり屋のゴミと共存する部屋と使いもしないものに囲まれて居場所が狭い部屋と対して違わないと言えなくも無いか。