遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
いづれも「少し」・「ちょっと」とかいう意味。
「ちっと」という表現もあるが「ちいっと」と同類といたしました。他には「ちょい」と言う表現もある。
例文1
「悪いだけどやー。ちいっとこれ分けてくれん?」
(恐縮ですが、これを少し分けていただけないでしょうか。)
「ええよ。持ってきない。」
(いいですよ。持ってってください。)
「ありがとねー助かるやあ。ほんじゃちっと道具取って来るでねー。」
(有り難うございます本当に助かります、それではちょっと道具を取りに行って来ます。)
例文2
「ほんのちょこっとでええで時間作ってくんない?」
(ほんの少しで良いですからお時間いただけませんでしょうか。)
「やなこったい。忙しいだよー。」
(お断りします。今忙しいんですから。)
「まあそーいわすとー。たのむわーちっとでいいで。」
(そんなこといわないでお願いします。少しでいいですから。)
「おめーのちっとはあてんならん。ほんと忙しいだで。わし。」
(貴方の少しはあてになりません。本当に今忙しいんだから無理です。)
例文3
「あんのヤローほんのちびっとくれっつった癖にほとんどまるさら持ってきゃあがって。ホント怒れるう。」
(あのヤローほんのちょっと下さいって言った癖にほとんど全部持っていきやがって。なんかむかつく。)
「あ、ホントだ。しょんねえやっちゃなあ。今度あったらゆっとくわ。」
(あ本当だ。しょうがない奴だなあ。今度あった時に注意しとくよ。)
「頼むにい。ホントこれじゃたまらんて。」
(頼むよ。これじゃあ堪らんよ。)