遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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まともに訳すと「どこから奪い取って来たんだ?」ということになるのだが。
意味合い的には二種類あって、まずひとつは、うちの集落辺りでは「どこからそんなもの持ってきたんだ?」・「どこから調達してきたんだ?」という意味で使われることがある。深読みすれば、持ってきてはいけない所から持って来たんじゃないだろねえというニュアンスも含むので全く異なる意味になってる訳ではないのだが。
ふたつ目は、「良く見つけて持ってきたなあ褒めて使わす」という感嘆の表現として使う場合である。ひとつ目との違いは言った人の顔が喜んでそうかどうかである。
「かっさらう」は、さらう(底にあるものを取り除く)に掻く(勢いよく押したり引いたり)が変化した「かっ」を足して勢い良く取るという意味になる共通語?。「耳の穴かっぽじってよー聞け」・「飯かっくらってあわてて出てく。」で使われる「かっ」である。またさらうには「ひとさらい」というように連れ去る持ち逃げするという意味もあるので「かっさらう」はさらう対象と状況によって意味を判断する言葉であろう。
いずれにせよ、共通語で使うシチュエーションと遠州弁で使うシチュエーションは、共通語が非日常的な異常時での使用に対し遠州での使い方は日常普通に使用されていて、その違いが遠州弁を知らない人からすれば「やーそんだだもん どっからかっさらってきた だあ。」と言われて(何てこと言うんだ良かれと思って持ってきたのに)とすねたりおっかねえと思えてしまう原因となるのであろうか。