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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

なにやぁ・なによを

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なにやぁ・なによを

「そうすっとなにやぁこれっぱかしかまからんっつーこんけえ。」

  (そうするとなんだよ、これっぽっちしかまけられないってことかい。)

「じゃなによを一緒には行かんてこん?」

  (それじゃあなんだあ、一緒には行かないってことかい?)

まあ訳せば「なにかい?」って時代劇に出てきそうな意味になる。「するってえとなにかい」とほぼ似たり寄ったりかな。もう少し現代風にだと「なんだって」であろうか。

特に怒りの要素がある訳ではないのだが、他地域の人にとっては喧嘩を売ってるかのような粗野な表現に聞こえるらしい。決してつっけんどんな物言いではない。

他の言い方では「なにい」とかがある。

「なにやぁ」は基本野郎言葉で、「なによを」は男女兼用だが女性がよく使う表現ではある。

例文

「ほい、なにしてるよを。鳴ってるにい。」

  (ちょっとをなにぼーっとしてるんだ。鳴ってるぞ。)

「え~!なによを。わしん行けってか?」

  (え~?私に行けって言うんですか。)

「他にいもしんに。誰居るだあ。」

  (他に誰もいないだろうが。)

「だからっつってわしにやらすっつうのはどうかと思うやあ。自分やらんととか思わんだけ?」

  (だからって私に押し付けるのはどうかと。自分でやろうとは思わないんですか。)

「なにやぁ?女子便所で緊急呼び出しブザー鳴っとって女子行かんと男のわしん行けってか?」

  (なんだと?女子便所の緊急呼び出しブザーが鳴っているんだから女性が行くのが当然だろう。)

「ぶっ倒れてたらわしじゃ手えおえんにい。」

  (倒れられてたら私じゃ手に負えません。)

「そんときゃ呼ぶだあれ。」

  (そうしたら呼べばいいじゃないか。)

「誰をお。」

  (誰をですか。)

「わしでええわ。」

  (私でいいよ。)

「じゃ最初っから自分いきゃいいじゃん。」

  (それなら最初っからご自分で行かれればいいじゃないですかあ。)

「なら警察でも救急車でも自衛隊でも好きに呼べや。」

  (なら警察でも救急車でも自衛隊でも好きに呼びなさい。)

「ホントに呼ばりゃあ怒る癖に。」

  (ホントに呼んだら怒る癖に。)

「ぶつくさこいとらんで、はよを行けやあ。」

  (ごちゃごちゃ言ってないで早く行きなさい。)

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