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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

なんだ=なかった

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なんだ=なかった

例として「やらなんだ・しなんだ」だとその訳は「やらなかった・しなかった」ということになる。「思わなんだ」だと「思わなかった」というように。

味噌は「なかった」を「なんだ」というところ。特に遠州独特の言い回しではないのであるが標準語ではないし普段よく使われるので記載。

ニュアンスとしては「せんだ」・「しんだ」より穏やかで「せんかった」・「しんかった」より強めのしなかった事への失望的感じであろうか。

例文

「なんだあ出来なんだだ?」

  (なんだよ出来なかったのか?)

「あんたねえそんなことゆうけどさあ。自分してみ?出来おせんに。」

  (あのなあそんな事言うけどねえ自分でやってみなさいよ出来終えないから。)

「そんな量こなせんだ?」

  (そんなに手間がかかるのか?)

「そうだよを。やってみい。」

  (当然じゃないか実際やってみなよ分かるから。)

「いや、わしはそうゆうこたあせんだ。」

  (いや遠慮しとくわ。)

「いっつもゆうばっかだなあやあ。」

  (いつも言うだけでいいよな。)

「箸より重いもんは持っちゃかんっつう親の遺言での。」

  (箸よりも重いものは持つなって親の遺言でね。)

「てんめえぶっさぐるぞ。やあ。」

  (殴っていいか?おい。)

「まあ冗談はともかくこれんでけんと次進まんだでなんしょなんとかしとくりょう。でけんのおんしゃしかいんだで。」

  (まあ冗談はともかく、これが出来ないと次に進まないんで。とにかくなんとかしてよ。これが出来るのは君しかいないんだから。)

「なんとかやってみすけど出来おせなんだら頼むにい。」

  (何とかやってみるけど納期の期日越えてもなんとかしてくれよ。)

「スケジュール管理はわしん仕事だでの。そりゃまかしょやあ。でも早くに出来るに越したこたないだで頼むでねえ。」

  (スケジュール管理は俺の仕事だからね。それはきっちりやるから。でも早いに越したことはないんだからなんとか頼むよ。)

「はいね。」

  (あいよ。)

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