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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

ばかがんこうはうはだら

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ばかがんこうはうはだら

「ばかがんこうはうはでえ」

遠州弁における最上級の濡れ手に粟表現ではないかと。

それを「ばかがんこうはうはだら」と問う形に替えてみる。言われた方は「馬鹿こいちゃかんて」と応える。

関西弁の「ようけもうかってまんなあ」・「いやあぼちぼちでんがな」みたいなものか。そういう感じなので厭味っぽさは薄いことが多い。

ほぼお決まりの挨拶であるが、これが「冗談ゆっちゃかん」と応えると険悪になりやすい。「なにゆうてまんの」よりむきになって否定してる感が強い。

ちなみに「もうかってまっか」だと遠州弁では「ばかがんこうはうはけえ」となる。

例文

「おめえはいいよなあ。ばか がんこ うはうは だら。」

  (羨ましい限りだよ。もう笑いが止まんないんじゃないの?)

「馬鹿こいちゃかんて。どこがよを。こっちゃいっつもひいひいだにい。」

  (なにいってるんだい。どこがウハウハなんだ。こちとらいつも四苦八苦だよ。)

「なにい、最近宝くじかなんか何度か当たったって聞いたにい。」

  (え~?最近宝くじとかが何回か当たったって聞いたよ。)

「宝くじじゃねえわあ。あみだくじ!どぶさらいの当番のっ!三週連続!」

  (宝くじじゃないわ。あみだくじ。ドブ掃除の当番が三週連続もっ!)

例文音声はこちら

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