遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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箱の大小の基準。遠州人はみかんの箱を基準として箱の大きさを推し量るということ。男女共用。
箱に限らず大きさの基準としても使われることも有る。
例文
「ここんさあの資料とか後で送ってやあ。」
(ここにある資料もろもろ後で送って頂戴よ。)
「大きさどんくらい?みかん箱くらいの大きさでみなきし入りそうけ?」
(大きさはどれくらいではいるの?みかんの箱くらいの大きさで全部入りきるかなあ。)
「みかん箱くらいじゃあちっと入りおせんかも。」
(みかんの箱じゃちょっと入りきらんかも。)
「じゃあふたつにせっか。それならみなきし入るだら。」
(それじゃあ箱二つにしようか。それなら全部入るんだろ?)
「だいね。」
(そうだね。)
遠州は三ケ日みかんでお馴染みのみかんの産地である。最近はどうか知らないが昔は冬ともなれば大抵の家はみかんを箱買いしてた。なので見慣れたダンボール箱といえばみかんの箱だったのである。
それで食べ尽くした後は小荷物・小包とか送る際の梱包用の箱とか物置の整理用の箱としてみかんが入っていたダンボール箱を使うという事が頻繁であった。
それが今もなお運送用の箱とする際の大きさの基準として考えられているということなのであろう。
もっともこういうのが全国的にそうだったのかもしれないので遠州独特かどうかまでは定かではない。
ちなみに基準とするそのみかん箱のサイズは昔から変わることなく一定に決まっているのかという事については、知り合いにみかん農家やってる人とかがいないので判らない。なにせ重さで買うんで。ネットでざっと見た感じだと決まりがある感じではなさそうだがはたしてどうなのか。そうだとすると随分といい加減な尺度だったことになるなあ。