遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
「言っておくよ」という意味的にはどうということもない共通語でどこが遠州弁だということであるが。
しかしながらそのニュアンスについては方言的かもしれないかもと思い記載。使用頻度も高いし。
使い方としては「ああゆっとくわあ」(一応言っておくね)みたいな感じでそう言われた方としては「頼むにい」(頼むよ)と念を押さずにはいられないような感じになる。つまり親身じゃないというか乗り気じゃないというか。他の事に気がいってるとかということも考えられる。
これが「ゆっとくでねえ」辺りになれば必ず言ってくれるという気がするし「ゆっといたらあ」とかでも安心できるのだが「ゆっとくわあ」だとなにかのついでにとか本当にきちんと言ってくれるのかどうか不安になる勢いである。「ゆっとくわ」だと大丈夫だろうと思える範疇なので「わ」と「わあ」ではニュアンスは違う。
なにもこんな曖昧なニュアンス使わなくともいいのにと思えなくもないのだが結構日常会話の中では頻繁に使われる言い回しである。
言ってはくれないんじゃないかと思わせといて実はきっちり言ってくれたりすると善い人だあとか思われたりなんかするものであるが多用するとその人に対する信頼度が低くなるものだしだらしないと思われ「ちゃんとしなさいよ」とかしょっちゅう言われかねないし。
「言う」に限らず「やる」でも「する」とかでも使われる言い回しである。
例文
「あっちゃんにさあ明日途中から雨かもしれんで傘とか忘れんでよっつっといてくれる?」
「うんゆっとくわあ。雨とかなら止めとかにしんの?」
「別に外 居っぱなしっつう訳でもないだもんでとんじゃかないらあ。」
「ふ~ん。分かった。」
「ちゃんとゆっといてよ。忘れちゃかんにい。」
「雨でも行くにい っつってたよ つやあいいだら?」
(雨でも行くよって言ってたよって言えばいいんでしょ?)
「傘忘れんでっつやあいいのっ。」
(傘忘れないでって言えばいいの。)