遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「訳がない」と言っている。「あっという間だ」というニュアンスが含まれる。
辞書での意味は、容易い・理由がない筋が通らない・たわいない。
「訳ない」だと、やっかいなことがない・手間がかからない。
以上のことから考えると「あっけない」というのではなく「あっという間」・「月日が経つのは早い」とかいう意味使いは方言的といえなくもなかろうと思って記載。このニュアンス使いは遠州弁独特かどうかは定かではないがネットで検索する限りにおいては遠州独特っぽくもあり。
例文
「あそこんさあの家。こないだ作り始めたと思ったらはあ人が住んでるじゃん。建つにわきゃないなあ。あっちゅう間じゃん。最近の家ってこんな早くに出来るだかいやあ。」
「全部が全部じゃないらあ。だってあっちむこうの家同じ頃に建て始めただんまだ建前も済んじゃいんにい。」
「注文と建売りとかとで違うだかいやあ。」
「さあねえ。」
色んな使い方があって共通語的な使い方もする。
*「あっという間」という意味。
「こないだ幼稚園入ったと思ったらはあ中学生けえ。ホントわきゃあないやあ。」
子供を育てる事に苦労がない筈もなく感慨深いということを意味していて「やっかいなことがない」という意味使いでないことは間違いないところである。「わきゃない」よりも「わきゃあない」を使った方が感慨深さが増す。
*「そんな訳がない」・「そんな筈がない」などという意味。共通語と一緒か。
「そんなわきゃない。」
話しがずれるが「そんな筈はない」という場合は「そんなわっきゃない」と言ったりもすることがある。
言葉遊びとして「わっきゃない」と「what can I」が似ていなくもないので後「do」とか「say」とかで日本語っぽいイメージが湧けば空耳で使えるだろうなとは思う。
*「たいしたことない」・「それほどでもない」などという意味。これも共通語と一緒か。
「歩いてってもわきゃないで車で行かんだっていいにい。」
似たような言い回しでは「いくらもない」。「いくらでもない」との違いは「いくらでもない」というのが数値で表わせるような具体的な理屈によるもので「わきゃない」は苦労しないとかしんどくないといった気分的なものであることが多い。まあ辞書の説明にあるようにやっかいなことがないということと同じではあるが。