遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
私のあずかり知らない事だからねと言う意味。色々使い道があり、多少強引ではあるが三通りの使い方が一般的。
A.なにかとんでもない事をしでかした時の言い訳として(開き直り)。
B.もう知らん後は勝手にやんなとか私は関係ないからねという怒りの捨て台詞。
C.知ったこっちゃないという強引に何か事を起こす時の宣言的発言。
Aの例
「ちょっとお、あんたなにしてるよお!まだ出来ちゃいんだに蓋開けたら駄目じゃんか。」
(ちょっと待ちなさいよ!未だ出来てないのに蓋開けちゃだめでしょ。)
「そんなこんひと言も教えてもらっちゃいんもん。前もってゆわん方が悪いだで。駄目んなったってわしん知ったこんじゃないでねえ。」
(そんなことひと言も教わってないもの。事前に言わない方が悪いんだから、駄目になっても私のせいじゃないからね。)
Bの例
「ちょっとお、あんたなにしてるよお!まだ出来ちゃいんだに蓋開けたら駄目じゃんか。」
「はあええと思ったもんで開けただよ。わしん判断いかんっつうなら後あんたやんなよ。はあどうなろうとわしん知ったこんじゃないでねえ。」
(もういいと思ったから開けたんじゃないの。私の判断にケチつけるっていうのなら、後はあなたが勝手にやりなさいよ。私はもう手をださないからね。)
近い言葉で「わし知らんでねえ」と言う表現がある。ニュアンス的には「知らんこんじゃない」と言う方がより強く突き放した言い方に聞こえる。
Cの例
「ちょっとお、あんたなにしてるよお!まだ出来ちゃいんだに蓋開けたら駄目じゃんか。」
「時間ありもへんにぃ。自分喰うわけじゃないだで不味くたってわしん知ったこんじゃないでねえ。不味いだけで喰ったって死にゃせんらあ。」
(時間がないでしょ。私が食べるわけじゃないんだから不味くても知ったこっちゃない。不味いだけで食べても死ぬわけじゃないでしょう。)
他の言い回しでは「知らすかあ」と言うのがある。
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