遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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キツイ冗談だなあ・勘弁してよとかいった感じの意味。
「ひどいことゆう」がなんてことを言うのみたいなきつめな表現に対し「ひどいことゆうやあ」は勘弁してよーとかにも訳せる洒落の言葉である。したがって拒否的なニュアンスは薄い。
頭に「う~」がつくことが多い。
もちろん言葉のまんまの「酷い事を言う・失礼しちゃうわねえ」という使われ方もする。
強調形だと「ひっどいことゆうやあ」とかになる。
例文1
「おはよう!今日も元気にいかざあ。」
「えらく元気じゃんかあ。どうせきんのうみたく早退するつもりでおって気い楽だもんでだらあ。」
(やけに元気じゃないか。どうせ昨日みたいに早退するつもりだから気が楽になってるんだろ?)
「う~ひどいことゆうやあ。きんのうだけじゃんかあ早引けしたの。いつもじゃないだで勘弁してやあ。」
(きつい冗談だなあ。昨日だけじゃないか早退したのは。しょっちゅうじゃないんだから勘弁してよ。)
例文2
「あれえやっとかぶり。ちいと見ん間にぶくった?」
(おやあ久し振り。暫く見ない内に太った?)
「う~ひどいことゆうやあ。ぶくっちゃいんにい。」
(失礼しちゃうわねえ。太ってなんかいないって。)
怒れてを繰り返すとこが味噌。意味的に特に述べることは無いがお決まりの言い回しというのがこの言葉の遠州弁っぽいところ。あくまで「っぽい」なので方言と言ってる訳ではないのであしからず。
憤懣やるかたない的な最上級の怒りの表現である。
似たような表現で「馬鹿怒れる」というのがあるがこっちの方は直情的と言うかカッとなった的ニュアンスで「怒れて怒れてしょんない」はムカムカといった長いこと引きずる感じである。
例文
「なに朝っぱらから不機嫌な顔してるでえ。」
「もうねえ、ホント怒れて怒れてしょんないだよお。」
「どうしたでえ。」
「コンサートのチケットゆんべちゃっと帰って買いに並んだだよお。ほしたらわしん手前で売り切れですってこかれてやあ。どショックやあ。」
「そおいやあわしも大昔ドラクエ買うに並んで買えんくてやっきりこいたなあ。」
「だらあ?もうぶつけるとこんないもんでど怒れるだよお。」
「でも今思うと踊らされてただけだで、はあどうでもいいこんだよお。」
「そんなも達観でけんわ。」
「だけん、店員とかにあたったりなんかしんかったらなあやあ。そんな馬鹿ぶしょいこんする奴ぁ嫌われるにい。」
「そこまで人間やめちゃいんでする訳ないじゃん。」
注、意味はほぼ訳さずとも伝わると思うが一応、「だけん」(だけれど)・「馬鹿ぶしょい」(とても見苦しい)
例文音声はこちら
共通語に訳すと、「ああ納得納得了解しました」という意味になる。決して茶化した言い方ではなく真面目に納得した場合とかで使われることが多い。
そう言った後で同じようなボケかましたりなんかすると、嘘つき(理解してねえじゃねえか)とけちょんけちょんに言われる事になる。
というか聞いてる方は「分かったふりしてて途中で(今頃になって)気づきやがったなこいつ」という印象を与える。
例文
「そこんさあはやあ。右から順にじゃなくてみぎひだり交互にやるだあ。」
(そこのところはだねえ、右から順番にじゃなくて左右交互にやっていくの。)
「ああはいはいそうゆうこんね。どうりでやりづらいたあ思ってただよ。」
(ああ、うんうんそういうことかあ。どうりでやりにくいとは思ってたよ。)
「ってやあ馬鹿っつら。ゆってるそばからやっちゃいんじゃねえかあ。人のゆうこん聞いてるだかおんしゃ。」
(っておい!言ってるそばから言われたことやってないじゃないか。人の言う事聞いてないのか。)
「次のからせすと思っただよお。これはとりあえずやっちゃってえ。」
(これはとりあえずやりきって次からしようと思ってたの。)
例文音声はこちら
「誰もいないよ・誰もいないや」と言う意味。御免下さいと呼ばって沈黙の後「だんれもおりゃせん」と独り呟く使い方もあるが
子供だけがいてとかで用をなさん場合とかの人はいるけど用のある人はいないという場合でも使われる。
例文1
「御免下さい。・・・・あ、ボク家の人おる?」
「だんれもおりゃせんよぉ。」
「そお。じゃ出直いてくるで家の人来たらゆっといて。」
「うん忘れんかったらゆうとく。」
「頼むにい忘れんでよぉ。」
例文2
「毎度!荷物持って来ましたあ。」
「悪いやあ。今だんれもおりゃせんだよ。」
「貴方で結構ですんでハンコ戴けますか?」
「わしバイトだにい。数量チェックとかでけんでさあ。又後に来てくれんかねえ。」
これを共通語に訳すとなると実はニュアンスを伝えるのにはたと困るのである。
直訳すれば「綺麗にしてるよね・してるじゃないか」であるが、それだけでは足りない。予想に反してとか意外にもといった味付けが加味されることが多い。
無理したなあとか頑張ったなあとかいうニュアンスである。多少の冷やかしが籠もっている場合もある。
ちなみに「けっこく」は綺麗にとか清潔にとか整理されてとかいう意味である。
例文
「車買っただって?みしょうやあ」
(車買ったんだって?見せてよ。)
「おう!みとくりょを。」
(おお見てくれや。)
「おお、おーおぉ随分とけっこくしてからに。中わあ。」
(ふーん。随分と綺麗にしてるねえ。中はどうなってるの。)
「土足厳禁だでねえ。」
(土足厳禁だからね。)
「おんめえなあそりゃ行き過ぎだっつうの。」
(お前なあそりゃ行き過ぎだろうに。)
例文音声はこちら