遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「何がだよ」と訳すのが近いのではあるが、これだとニュアンスが伝わらないところではある。
むしろ「何がじゃ」という方が近いのか。ああそうか「どこがだよ」でいいのか。
女性言葉なら「なにがよ」。
「どうして」を「なんで」という言い回しにする方が自然な遠州人なだから、それと同じで「どこが」よりも「なにが」という方が言い易いんだろうかな。
例文
「ええなあ。ど羨ましいやあ。」
「なにがだ。朝から晩までくそ忙しいだけでいいことなんにもねえだぞ。」
「無職の身としちゃあ羨ましい限りだにい。」
共通語だと「日が暮れるのが早くなった」。
「に」=「のが」である。と。単純に言い切れる筈はなく
「持ってくに楽だら」(持っていくのに楽だろ)という場合には
「に」=「のに」という風にもなる。
このように「に」はいくつかを兼用してる訳であるが
「行くにえらい」といった場合「行くのがしんどい」と「行くのにしんどい」といった風にどっちとも取れる場合があってややこしい限りではある。
例文
「今から行くじゃ行って帰ってくるにえらいら。」
(今から行くんじゃ往復が大変だろ。)
「なんで?こないだおんなしようなこんやってたじゃん。」
(どうして?この間同じような事してたじゃないの。)
「こないだと違ってはあ大分日い暮れるに早くなっただもんで同じじゃねえだよ。」
(この間とは違ってもうだいぶ日の暮れるのが早くなったものだから同じというわけにはいかないんだよ。)
「とても愛しています」というフレーズ方言として我が遠州弁で申すなれば「馬鹿愛してる」とせん。
しぞおか県民代表?某国営放送の方言ネタのバラエティ番組でかく発表せられたり。
別に違っちゃいんとは思うが、「馬鹿」はどっちかっつったら「愛好」といった嗜好の度が過ぎたという意味での「好き」という勢いを感じるとこだもんで、愛情の表現っつうにはざらつきを感じるな。自分だったら「がんこ愛してる」・「ホント愛してる」という方を選択するかなあとなんか思っただあれ。「えらい愛してる」はちと「本気で愛してる」って訳になるで外れるもんな。
人以外に「ばか愛してる」は使ってもざらつきは感じんけど人に対してはどうだいねえ。
「ばか」と「がんこ」の違いってのはあると思う。
例えば「痛い」
「馬鹿痛い」だと大層もしくは大袈裟なといった誇張的印象を受け易く。
「がんこ痛い」の方が深刻度が深いマジもんな印象を受ける。
より切実に救いを求めているとしたら「がんこ痛い」の方であろう。
「ばか」がおちゃらけという表現(誇張気味表現)だというつもりはないが
「馬鹿痛いで救急車呼んで」と「がんこ痛いで救急車呼んで」とでは切実度が異なることは確かであろう。
別の視点で「ばか」の使うことのニュアンスを考えると「好き」をあてはめてみた場合
「ばかすき」は「はまってる」。
「ばかずき」ははまってるの上を行く「狂ってる」。
という風に「好き」の意味が「好意」ではなくなっている。
これから推察するに「愛してる」というにも「ばか」を付すと「愛情」という意味から外れていくような気がする。
結論を申さば、「ばか愛してる」という言い回しを否定するものではないのだが曲解される危険性が多く、本気で告白するのであれば他に言い様があるのではという事である。
「こやせん」と「きやせん」どちらも「来ない」と言っているのだがその違いというか使い分けをその1とは別の点から考えてみる。あくまで考えであるのでこれが正しいのかは定かではない。
講釈的なものは省いて普段使っている感覚的に違いを述べると
「こ」は自分の視点で「(あいつは)来ない」と言っている。
「き」は相手目線で「(ここに)来ない」と言っている。
「あいつこやせん」だと「あいつがここへ来ない」。極端な事を言えば「自分が待たされてる事を問題にしてる」といえる。
「あいつきやせん」だと「あいつはここへ来ない」。こちらは「あいつが来ない事を問題にしてる」といえる。
来ない事に対して怒りを覚えるとしたら「こやせん」だと次に進めないからとかいうことで腹が立ってることになり「きやせん」だと相手そのものに対して腹が立ってるという勢いに取れる。
もちろん一例一案であってこれが正しいと言い切るつもりはない。
他には
「こん」という言い方は有るが「きん」は無い。
「あいつこんじゃんなにやってるだあ」(あいつ来ないじゃないかなにやってるんだまったく)
「あいつきんじゃん云々」という言い方は無いのである。
例文
「あいつこやせんじゃん。困っちゃうやあ。」
(あいつ来ないじゃないか。困るよなあ。)
「出たかないっつってたでこれやせんじゃなくてきやせんだらあ。」
(出たくないって言ってたから遅れてるじゃなくて来る気がないんじゃないのか。)
「どっちみち来たら説教だ。」
(どちらにせよ来たら説教だな。)
「だできやせんて。」
(だから来ないって。)
「それでなんだ」・「何を言いたいの」とかいうニュアンスの言い回し。
使いどころとしては、話しを変えるという転換の表現ではなく横道にそれたような流れを元に戻してくれよみたいな意思を伝える表現。男女共用だが女性寄りの表現ではある。
男言葉だと「でなんだあ」となり外国語の「でなーだ」と似たような風に聞こえることがある。状態としては非常にフラットで冷静な平素の状態で発せられることが多い。大抵の事は話しを切り出しても大丈夫かなと思われやすい。
「それでなによを」だと「ところで何?」となり「それがなによを」だと「それがどうした」と開き直ったような感じになる。苛々してる状態と推察されるところである。言いにくい事を言うような場合この発言をされると切り出しにくい。
例文
「う~しまった。わしあんたに怒られるような事したかもしれん。」
「なにがあ。わしおめえに無視したり馬鹿にしたり小馬鹿にしたり屁馬鹿にしたり呆れかあったりはした事あっても怒ったことなんかありもしん。」
「ん~なんか複雑。」
「で、なによを。」
「なにが?」
「さっきなんかゆってたじゃん。なに?なんかへぼこいたとか。」
「あ~、もういい。忘れて。」
「なんだよそれ。怒らんでゆってみい。」
「それがさ~言う事なんだったか忘れちゃった。」
「やあ、なんか気になるなあ。」