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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

あぶらむし

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あぶらむし

「ごきぶり」の事。ほぼ死語。男女共用。最近は言わなくなったが遠州でも以前こう言っていたという事で記載。

例文

「うちんとこの猫。どっかからあぶらむしやら鼠やら捕まえてきちゃあ口んくわえて見せえくるだよ。」

  (うちの猫どこかからゴキブリや鼠を捕まえてきては口にくわえて見せにくるんだ。)

「そりゃああれじゃないの?仕事ちゃんとやってるっつって見せえくるだらあ。」

  (それはきっと仕事ちゃんと励んでるって報告しに来てるんじゃないの?)

「そんなこんしんでもいいっちゅうにねえ。」

  (そんな事しなくてもいいっていうのにねえ。)

「無駄飯食いじゃないでねえって事言いたいだにい多分。」

  (多分ただ飯ぐらいじゃないって事言いたいんだよ。)

「そりゃいいだん見せた後外持ってってくれりゃあいいだに、こっちがそれ片さんとかんだにい。ホント懲りちゃうだでねえ。」

  (それはいいんだけど見せてから自分で外に持ってってくれればいいのにこっちがそれを片付けないといけないんだから堪らないんだからね。)

「あんたあぶらむし駄目だもんねえ。」

  (あんたゴキブリ苦手だものね。)

音声はこちら


 農業や園芸における害虫のあぶらむしを言うのが本筋であろうが、理由は正確には知らないがとにかくごきぶりのことをあぶらむしと呼んでいた。ただ見た通り脂でギトギトしてそうなテカテカな茶褐色してるから油にまみれてそうな感じはするから謂れは想像はできる。

まあ全国的な言い回しで遠州独特という訳でもなかろうが、昔はそう呼んでいたという事で記載。今はもう死語と化していて使い手は稀少。

実は小さい頃恥ずかしながら「あぶらとり紙」って「はえとり紙」みたいなもんでゴキブリ捕まえるものだと勘違いしてた。そう勘違いするくらい「あぶらむし」という言い方は普通に使われていた記憶がある。

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