忍者ブログ

遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

あるくる

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

あるくる

「歩く」という意味になる。こういう使い方は遠州弁っぽいのでおそらく方言かと推測される。

「あるってる」の記事でも書いたけど「あるってる」はシンプルに「歩いてる」というニュアンスだが「あるくってる」だと「歩き回ってる」といった感じのニュアンスになる。

こういう言い方は「歩く」の他にも「連れる」で「連れくる」・「いじる」で「いじくる」とかがある。

ひたすら歩き回るとかだと「あるくりまわる」。人に歩かせる場合だと「あるくりまわさす」とかになる(実際こういう表現滅多にしないけど)。無意味に歩いたみたいなニュアンスになったりするので「ハイキング行ってひたすらあるくりまわいたもんで足が痛い。」だとハイキング行って後悔してるような印象にとられる。楽しかったけど足が痛いやとか言いたい場合は「ハイキング行ってさあ、どがんこ歩くったもんで馬鹿足ん痛てえやあ。」とか行った方が無難であろう。

例文

「うちんとこのじいさまどこいきんさっただか知らん?」

  (うちのおじいちゃんどこ行ったか知らない?)

「足ん萎えちゃかんつって外歩きい行ったにい。」

  (足衰えんようにって外へ歩きに行ったけど。)

「どんだけ前にい?」

  (どれくらい前に出た?)

「はあだいぶ経つかいやあ。」

  (もう大分前かなあ。)

「いやあ。どこぉあるくりまわいてるだかいやあ。」

  (もう~。どこほっつき歩いてるんだか。)

「あそこんさにめえるのおめえんとこのじいさまじゃない?ほれ床屋の通りであるくってるぅの。」

  (あそこに見えるのあんたのおじいちゃんじゃないの?ほら床屋さんのある通りのとこ歩いてる人。)

音声はこちら

PR

コメント

プロフィール

HN:
はちまん
性別:
非公開

P R

フリーエリア

忍者カウンター