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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

いいとこ

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いいとこ

「いいとこの家」だとお金持ちの家とか格式の高い家などという上流を表わす意味合いとなる。善い人が住んでいる家とか立地条件が良い家とかいうことではない。持たざる者が持つ者を指して発するひがみも混じった言葉。したがって金持ちが「自分はいいとこの家に住んでる」なんてことは言わないし言ったら自慢してやがると思われてはぶせにされる。

「いいとこまんじゅう」だと秘密・内緒・教えないとかいう意味合いで使われる。

これから想像されるのは、「いいとこ」ってのは手の届かない憧憬のような場所とかいうことになるのであろうか。そして殆ど諦めてる憧憬でいつかなろうぞ辿り着こうぞとかいう向上心はさらさらない勢いがある。

では共通語の「いいとこ」ってどういう意味なのか。

「いいとこどり」これだと「良い所」

「誤解もいいとこ」これだと「にも程がある」

まあ「良い所」がほぼ遠州弁と同じか。(勿論共通語的意味も使ってる)

例文

「○○は、がさつだねえ。まあちっと行儀っつうのを知らんとを。」

  (あいつはがさつだねえ。もう少し行儀とかちゃんとすべきだろ。)

「あれであいつんおっかさはいいとこの出らしいに。」

  (ああ見えてあいつの母親は良家の出身らしいよ。)

「ほんとにい?なんにも教えちゃいんだかいやあ。」

  (本当かよ。何も教えてはいないのかなあ。)

「だらあなあ。ほとんど野生児だもんな。」

  (でしょうねえ。ほとんど野性児みたいなものだからね。)

音声はこちら

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