忍者ブログ

遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

おおぼったい

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

おおぼったい

しぞおか県で広く使われている言い回しであるが地域によってそれぞれ微妙にニュアンスが異なっているらしい。

色んなサイトで紹介される訳は

駿河辺りでは「うっとおしい」・「五月蝿い」・「気に障る」

遠州では「腫れ気味」・「むくんでるっぽい」・「若干違和感を感じる」

まあ合わせれば我慢出来る範囲ではあるが腫れ気味などでうっとおしい・気になるということであろうがやはり微妙な違いを感じる。

遠州の「おおぼったい」は「はれぼったい」と訳が似ているが「おおぼったい」と「はれぼったい」は異なる症状のものと思われる。

「ぼったい」という言い回しは「~気味・~っぽい」であるのが遠州弁の定義(大袈裟か)であるので駿河での「うっとおしい」という訳のようなそのものずばりを表わす事はないので相容れない部分はある。
個人的には「ぼったい」は駿河の言い回しじゃないかと考えているので遠州は変形バージョンなのかもしれないが。

まあ強引に解釈すれば「痛い」程ではなくかといって普通でもない状態が「うっとおしい・五月蝿い」と考えられ同じものだといえなくもない。

共通しているのは身体の異常に関する際に発する表現使いが主流であるということ。「部屋のインテリアがごちゃごちゃしててうっとおしい」というのを「部屋のインテリアがおおぼったい」とは言わないであろうから。

次に視点を変えて「ぼったい」を省いて「おお」となればそのものずばりを差すのかというと。例えば「くらぼったい」なら

「なんか暗ぼったいやあ」(なんか薄暗いよう)が「なんか暗いやあ。」(なんか暗いよう)

という言い方が成立するのであるが「おおぼったい」に関しては

「なんか下腹の辺りがおおだやあ。」

なんていう事はない。「おお」なんて言葉がないからである。つまり「おお」とはなんぞやと考えてもせん無き事であくまで「おおぼったい」でひとつの言葉で分割できるものではないということであろうか。理屈に合わないところではあるが。

体の不調を訴えるものなだけに正しいニュアンスが伝わらなければならないだけに下手な事は書けないところである。
使いどころとしては悪くなる予兆を訴えてるような状況で使われる事が多いような気がしないでもない。

PR

コメント

プロフィール

HN:
はちまん
性別:
非公開

P R

フリーエリア

忍者カウンター