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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

だにい

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だにい

これは色んな言葉に化けるので訳はこうだと断定できない奥の底が知れない言葉なのである。

「だに」も同じように複雑だけど両方説明すると訳分からなくなるので以下の文を「だに」に代えたらどうなるかというのは記しませんのであしからず。なにしろ「だに」と「だにい」及び「にい」では全く異なるニュアンスに変わることが多いので。

とりあえず「だにい」で思いついたニュアンスの違いを記すと(あくまで一例でこれ以外にもある筈)

「なにゆってるよを、あんたいくだにい」

  (何言ってるのあなたが行くのっ)

「ゆやあもってってやっただにい」

  (言えば持っていってあげたのに)

「そうはゆうけど、これどんもいだにい」

  (そんな事言うけどこれ凄く重いんだから)

「ぞんざいに扱わんでやあ、これ馬鹿高かっただにい。もう。」

  (雑に扱うんじゃないよ、これ凄い高かったんだからねえ。本当にもう。)

上記の例文を強引に「だにい」=「だよ」と出来なくもないのであるがそれだと実際のニュアンスとは微妙に離れてしまうのである。

「ただにい」という表現の場合は「~だったのに」・「~だったんだから」といった過去又は済んだ終わった話しということになる。

例文

「今日は晴れただで散歩いくだにい。」

  (今日は晴れたんだから散歩に行きなさいよ。)

「さんぶいじゃん。死んじまわあ。」

  (寒いじゃないか。風邪引いちゃうよ。)

「なにゆってるよを。あんた犬飼うに自分散歩連れてくでっつったもんで飼うのOKしただに。それいかんてどうゆうこんよを。」

  (何言ってるの。あんたが自分が散歩連れてくからって言うから犬飼うのOKしたんだからね。それを行かないってのはどうゆうこと?)

「犬だってさぶいだにいきっと。」

  (犬もきっと寒がってるに違いないって。)

「だでなによを。犬が寒い訳ないじゃん。しょんない言い訳してんで早く行きな。」

  (それがなに?犬が寒い訳ないでしょ。くだらない言い訳してないで早く行きなさいよ。)

例文音声はこちら

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