遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「明日の予定になってるだもんですから。」
共通語に直すとおそらくは
「明日の予定となっておりますので。」
「明日の予定になっているものですから。」
辺りであろうか。砕けたとしても
「明日の予定になってるもんですから。」
であろうか。
遠州人はこの「だもんですから」は共通語と信じている。なので公用というか仕事においてもお客さん等に丁寧な言葉という意識で使っている。
「だもんで」という言い回しは「だもんでお客さんねえ」(ですからお客さんねえ)といった「ですから」・「だから」という接続詞みたいな使い方以外にも存在している風に思えなくもない。例文を共通語を意識せずモロ遠州弁にするならば
「明日の予定んなってるだもんで。」
辺りとなる。つまり最初の例文をクソ丁寧に訳すと
「明日の予定になっているものですからすから。」
みたいな感じになる。変である。だがこう言っていることになる。これに違和感を特に感じないというのは遠州弁の理屈においては問題ないからである。だが共通語としては重複しているということになるのか。
考え方を変えて「だもんですから」に近い共通語を探す。となると「なものですから」が思い当たる訳であるが
試しとて「だ」を「な」に変えてみると
「明日の予定になっているなものですから。」
これもなんか変である。したがって「だもんで」は「なもんで」と同じじゃないような気がする。「てなもんで」を「てだもんで」という言い方とかも存在しないので「だ」を「な」に変えればそれでよしという訳でもないようだ。だが同じだと勘違いして遠州人は使っている節がある。
単純に「だ」を抜けば済む話ではあるがそうは中々問屋が卸さない次第でありまして。それほど遠州弁における「だ」は重要な言葉なのであろう。逆に言えば「だ」を封印すれば多少は共通語に近づけるということも言えるのかもしれない。なんてな。