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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

ない

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ない

「入れたげない。」共通語だと(入れてあげない。)のように拒絶的な意味であるが、遠州弁だと(入れてあげなさいな。)という(なさいませ)の意味になる。

どこかの遠州弁の説明項目において、「書きない」を「書きなさい」と訳しているものもあるが(これだと命令形にとれる)、うちの集落においては、「書きなよ」・「書きなさいな」といった促すようなニュアンスとして使われている。

推測の理屈であるが、(なさいませ)が(なさい)に省略されて、遠州では(なさい)が「ない」にとより短縮されていると考察出来なくもない。ただしうちの集落ではお帰りなさいませ・お帰りなさいが「お帰りない」にはならない。しかもこの理屈より不都合なとこがあって、「ありがとない」(ありがとね)という場合があり、ありがとうなさいませという訳になってしまって理屈が通らない。

実際のところなにがどうしてこうなったのかは理解できていない。

「わるい こたあ いわんで そう しない。」

  (悪い事は言わないからそうしなよ。)

~ないを使うと(そうしたらどうかなあ)という風な提案的なニュアンスになる。

「わるい こたあ いわんで そう せんと 収まりつかんら。」

  (悪い事は言わないからそうしないといけないって。)

~しんと(せんと)だと(そうしないと)というアドバイス的になる。

おまけ

「喰わない」(食べない)・「喰いない」(食べなよ)・「喰いまい」(食べようぜ)・「喰いなし」(食べずに)・「喰いいん」(食べられない)・「喰やせん」(食べない)・「喰っちゃかん」(食べちゃ駄目)・「喰いおせん」(食べきれない)・「喰わすと」(食べてないで)・「喰わしょ」(食べさせて)・「喰うら?」(食べるでしょ?)・「喰うか普通」(食べるか?普通)

その2に続く
http://hachimankotoh.blog.shinobi.jp/%E3%81%AA%E8%A1%8C/%E3%81%AA%E3%81%84_678

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