遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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寝える・寝えったと書く。
寝る・寝たに「え」が入った方言というよりも、寝入る・寝入ったの「い」が「え」に変形したと言うほうが考え易いか。
全国的に一般的な方言であろうが、他の地方のような「煮える」を「ねえる」とは遠州では言わない。
例文
「○子ははあねえっただ?」
(○子はもう寝た?)
「今、ぐっすりこんだよ。」
(今は熟睡してるよ。)
「ほいじゃ寝顔だけでもみいいかすかなあ。」
(それじゃあ寝顔だけでも見に行こうかな。)
「おこいちゃかんにい。やっと寝かしつけただでえ。」
(起こさないでね。やっと寝かしつけたとこだから。)
「おおまかしょう。」
ガシャン!ドカドサ!・・・あかんぼの泣き声
「もうほんとにぃ。なにやってるよをっ!おこいちゃかんってあれほどいっただにぃっ!」
「知らすけえ。こんなとこにモノ置きやがってえ。ばかっつら。」
「人ん苦労も知らんでなにいってるよを!・・・」
かくして喧嘩するほど仲のいい夫婦の会話は続くのであった。
注、文中の「ばかっつら」は嫁にむけたものではなくモノにむかって発しているものである。
例文音声はこちら