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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

はくせっこ

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はくせっこ

「落雁」の事。厳密に言えば「白雪糕」(はくせつこう)という干菓子で「う」が飛んで「つ」が縮んで「はくせっこ」と呼ばれるようになったらしい。しかもこう呼ぶのは遠州独特らしいと色んなとこで書かれてあったので多分そうなのであろうか。そういやあ考えてみたら子供の時分「落雁」なんて呼ばれるもの食ったことなかったものなあ。

「落雁」と「白雪糕」とでは製法が違うので「落雁」の事と説明するのはおかしいのであるがパッと見は似たようなものなのでまあいいかあということで「落雁」と説明した。それに違いなんて誰も知る由もなかったので「落雁」であろうとも「はくせっこ」と呼んで済ませていたのかもしれないだろうし。

食べた感触はとにかく口の中がパサパサしてきて、口の中の水分全部吸われちゃうんじゃないかと思えるくらい飲み物とセットでなければ食べきれるものではなかった記憶がある。

甘さは子供心にも甘ったるいと感じた程のものを食したので印象としてはかなり甘いものと記憶している。ただし昔砂糖を鯛のおかしらみたいな形に整えて詰められてた贈答品というものが盛んだったのでそれと記憶が混同しているのかもしれない。なにせガキの時分は甘けりゃなんでもよかったんで。チクロやサッカリンでもとんじゃかなかったくらいだから。

それはともかく「はくせっこ」は見た目がけっこいお上品なものなのでとにかく口に入ればいいやと思ってるようなガキのおやつとかじゃなく縁側で野良着のままの一服用茶請けとかな代物でもなく結構なお手前で点てられたお茶を一服する際に食する代物とかお祝い用の品なのだろうと思う。食す機会はお雛さまで供えられた後に飾り終えた後のお下がり頂戴辺りだったかな。

どうりで殆ど食べたという記憶が少ない訳だ。駄菓子屋とかで売られていたんだろうか。あっても手を出さなかったんだろうか。全く記憶にないところである。

砂糖の贈答品と混同してるかも書いたが、混同といえばある時期「白い石膏」を「はくせっこ」と言うものとも混同してたというのもあったやも。そんなの私だけか。

そんな脱線話しはともかく「はくせっこ」、昔懐かしな呼び名なのか今もなおここいらではそう呼ばれているのかは知らないが、この間スーパーでひな祭り用ということで売られてたであろう「はくせっこ」らしきお菓子があってその品名を見たら「落雁」と記されてあった。

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