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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

ほじる・ほじく

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ほじる・ほじく

「鼻をほじる」・「耳の穴かっぽじってよく聞け」などという言い方があるくらいなんだからこれは遠州弁じゃあないだろうという意識があるのだが、どういう訳かあまたの遠州弁紹介HP等では方言として紹介されているところが多い。

「ほじる」を辞書で引くと、昭和の時代の辞書では「俗語 ほじくるは強調形 外からは見えない物を、穴を掘るようにして探し出す」と書いてある。

最新であろうネットの辞書には「俗語 つついて穴をあけたり穴の中からかきだしたりする」となっている。

遠州で使われるニュアンスと異なる点があるとしたら「ほじく」という言い方での使い方であろうか。

固く結ばれた紐を爪を立てて強引に解こうとする様とか

つまり「解く」(ほどく)と「ほじる」が合体したみたいな言い方が「ほじく」というものであるという屁理屈。「齧る」(かじる)・「抉る」(こじる)という意味合いもあったりなんかして。「無理やりにほどく」これだったら遠州弁という感じがしなくもないなと。

したがって無鉄砲な強引さではあるが「ほじる・ほじくる」は共通語の俗語であって「ほじく」はそれとは別物ということであるならば

「ほじく」は遠州弁だといえるのかもしれない。まあ「ほじる」とそう大して意味が異なる訳ではないが。それとも「抉る」(こじる)の訛った表現という考え方も棄て難いところではある。

結び目とかが簡単に「解く」(ほどく)ことが出来るようなものではなく解く(とく)のに普通じゃないことをしたり、爪立てたりとかドライバーやペンチなぞ使ってとかな多少力任せな要素が必要な状態で解く(ほどく)ことを指して言う表現であろう。当然強引な結果として傷めたりしてしまう場合もあろうからそういう行為は敬遠(嫌がられる)されることが多い。

癖や子供のおいたとして意味もなく単にぐりぐりして傷める猫の爪研ぎもどきな様を指して言う場合にも用いられることがある。

例文

「や、どんがたくてほどけやせん。」

  (う~ん凄く固くて解けやしない。)

「わしんやらっか。かしてみい。」

  (俺がやろうか。かしなよ。)

「ほい、がんこにほじっちゃかんにい。まだ使うだで。」

  (ちょっとを、力任せでこじらないでよ。まだその紐使いたいんだから。)

「ほどけなきゃ意味無いだらあ。使えんかったら別ので結びゃあ済むこんじゃん。」

  (解けなければ意味無いだろうに。使えなくなったら他の紐を使えば済む事じゃないか。) 

「それん面倒だもんで、なんとかしようとしてるじゃんかあ。」

例文音声はこちら

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