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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

めえ

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めえ

山羊が啼いている訳ではない。

「やあ買いめえやあ。」

  (おい買おうぜ、なあ。)

「まい」の強調形というかとにかく強い意志を訴えたい場合に使われる。強気であり粗野と思われる副作用がある。

「やあ買わまいやあ。」だと

  (おい買おうよ、ねえ。)

といった勢いの違いとなる。男言葉で女姓が使うことはまずない。「めえ」{助動詞}と辞書にもあるしおそらくは関東系の言い回しでありそれを遠州でも使ってるよということであろう。

「そうしめえ」・「そうに違いあるめえ」とかともなると多分に江戸っ子風味が増すところである。

例文

「わしこれ買わすでおめえそっち買うかあ。うんそれがいいそうしめえ。」

  (俺がこれを買うからお前それを買うってことにしよう。うん、そうしようぜ。)

「うんじゃねえよ。こっち1.000円もすんのにそっち200円じゃねえか。なにんいいだあ。」

  (うんそうしようじゃねえよ。こっちの1.000円もするのにそっちは200円じゃないか。どこがいいんだ?)

「いいじゃんそれでえ。金持ちと貧乏人の違いに合わせてるだもんで。貧富の差だでしゃああんめえ?」

  (いいじゃないかそれで。金持ちと貧乏人の違いに合わせてるんだから。貧富の差なんだからしょうがないだろ?)

「ざけんじゃねえよ。貰ってる給料の額は一緒だにい。金んねえなあてめえの金使い荒いせいじゃんか。」

  (冗談じゃないよ。貰ってる給料の額は一緒だぞ。それでお金がないのは自分の金使いが荒いせいだろ。)

「んなことねえよ。わし貰う金はなんかしらんが最初っから足ん生えてるのだもんですぐ出てくのだけど、おんしゃんの貰うお金は根が生えてるもんだで貯まる一方で、金っつっても種類の違うもん貰ってるだあれ。」

「おめえ本気でゆってるならぶっさぐるぞ。」

例文音声はこちら

話しは飛ぶが「~しようぜ」と言うのを遠州弁では「~しまいか」・「~しよまい」となるのであるが「しめえや」・「~しよめえ」という言い方があるのかは微妙なところではある。有るとしたら多分に関東っぽいイメージが湧くところで遠州弁からは離れる趣がある。

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