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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

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これだけだとなんのこっちゃいという話しであるが。

「一時間のよはかかる」となれば「一時間余りは要する」となる。

つまり漢字にすると「余」。

辞書を引くとその意味は、「~とちょっと」という意味となっている。例として「100余人集まった」とか。

ま、つまり方言というレベルではないが、こういう使い方はいまや古い言い回しなのだが遠州ではまだ現役で使われているということであろう。

遠州弁では「~の余」といった言い方をされるのが普通でもあり、この点が特異性といえるかもしれない。

例文

「そこんさあまでどんくらいでつくかいねえ。」

  (そこまではどれくらいの時間で着くのかな。)

「そうさなあ、休みなしで行っても1時間の余は見とかんとかんなあ。」

  (そうだなあ、休まず行っても一時間とちょっとは見ないと駄目だろうな。)

「30分で着かんとかんだよ。ちゃっととんでっても駄目かいねえ。」

  (30分で着かないといけないんだ。急いで行っても駄目かねえ。)

「どんだけ走りながしでも息切れんっつうなら話しゃあ別だがいくらなんでもそりゃ無理だらあ。やっぱそんくらいかかるよ。」

「ぽんぽんで飛んできゃなんとかならんかいねえ。」

  (オートバイで飛ばしていけばどうにかならないかねえ。)

「ぽんぽんで飛んできゃそりゃあっちゅう間だけど。おんしゃ乗れるだけ?」

  (オートバイで走ってけばそりゃあっという間に着くだろうけど君免許持ってるの?)

「いんや。免許持っちゃいんだわ。」

「じゃ駄目じゃん。」

「絶対着かんとかんだよ。後生だで貸して。」

「馬鹿こいちゃかん。」

「けったーわあ。けったーじゃかんだ?」

  (自転車は?自転車じゃ駄目かなあ。)

「坂んがんこ急なのようけにあるで歩きとそう変わらんて。」

「ハイヤーは呼べんかねえ。」

「なんしょ田舎だで呼ぶだけで1時間の余はかかるにい。」

例文音声はこちら

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