遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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遠州弁的言い回し
「うっちゃっときゃいいだ」
ニュアンスで訳すと
「手を付けなくていい」・「ほっておけ」
と言っている。
直訳でも「打ち捨てておけ」で構わないで放っておくということになるからそうたいした違いではないが
「うっちゃる」ということだと一見すると「捨てる」つまり放棄という勢いが強いと感じられがちかもであるが作業の手を放す・停める・止める・休めるといった意味使いである。
「うっちゃる」は途中といった勢いで「中断せよ」・「後回しにせよ」といった使い方をすることが多い。
「ほかっときゃいいだ」・「ほっぽらかいときゃいいだ」とかだとまだ手を付けていないこれからという状態でも使われるので「中断」・「始めるな」どちらの場合にも使われる。
「うっちゃっときゃいいだ」は助言っぽく「ほかっときゃいいだ」とかは指導っぽい。つまり強制力は「ほかす」を使う方が増す感じがする。
「うっちゃっときゃいいだ」と言われてその後再開しないとなんでやらんだという事に時としてなったりなんかする。
「ほかっときゃいいだ」と言われてその後再開するとなんでやるだあと言われたりなんかする事がある。
もっとも「うっちゃっときゃいいだ」も十分上からな物言いなので従わないとぶちぶち言われたりするが文句の言われ様は軽度な事が多い。
「うっちゃっときゃいいだ」は基本野郎表現で女性表現だと「うっちゃっときゃいいだよ」と「よ」が付く事が多い。語尾が上がる。
共通語に直さば「うっちゃっときゃいいだ」は「やる(やってる)必要ないよ」。「ほかっときゃいいだ」は「やる(やってる)んじゃないよ」。といった感じであろうか。
例文
「うっちゃっときゃいいだあ、そんなもん。」
(手を付ける必要ないよそんなもの。)
「そうゆうわけにいかんらあ。」
(そういうわけにもいかんだろう。)
「知らすけえ。とんじゃかないにい。」
(構うこたない。気にするんじゃねよ。)