遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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知らないよと言う意味。「知らすか」・「知らすかあ」・「知らすけえ」との違いは、説明がめんどっちいのだが、まず当然イントネーションが違う。
次に、ドリフの名言「だめだこりゃ」を例にして説明すると
a「だめだこりゃ」=「そりゃしらすか」
b「だめだこりゃあ」=「そりゃしらすかあ」
c「だめだねこりゃあさあ」=「そりゃあしらすかや」
って判りにくいか。
aだと、知らんよって言い切ると言うか知るかよって感じで突き放す的に聞こえる。
bだと、幾分感情がこもって、知らないなあ的に聞こえる。
cだと、知らないね(関係ないね)という他人ごとのように聞こえる。
ちなみに湖西市に白須賀という地名があって「しらすか?しらすか。」というギャグを小さい頃こきまくってて一人でウケてた。周りはしらけてたけど。
いろんなサイト徘徊してなるほどなと思ったのが
「静岡」を「しぞ~か」と発音する。と云う事である。
ホント無意識にそう言っていて、きちんとした場では「しずおか」と言ってるつもりであろう誰もが。だけどそうでもないみたいなので、今度テレビとかでチェックしてみすかと思ってるだよ。
話はこんだけで、あんまし広げるネタもないもんでこんくらいだけどやあ。だでなんだあっつわれても困るだ。ただそれだけの話でえ。
二通りの使い方がある。
一つ目は
しょうがないと云う意味。あきれるようなときに使われる。「しょうもない」と云う使い方もあるがこちらは関西風に近い。
「馬鹿しょんない」となるとどうしようもない・救いようがない・ホントにつまらないとかいうニュアンスに変化する。
「どしょんない」となるとくだらん・馬鹿げた・つまらん・あほらしいといったニュアンスになる。
まあ些細な違いなので「ふんだだこんあらすかあ」というツッコミをされる方もおられるかもしれないが、突っ込まれてもそれはしょんない。
例文
「あいつきんのうもおんなしとこでこけてたにい。」
(あいつ昨日も同じとこでコケてたねえ。)
「しょんないやっちゃなあ。おぼわさることを知らんだか?」
(どうしようもない奴だなあ。憶えるって事しないのか。)
二つ目は
仕方ないと云う意味。慰めるような場合で使われる。
「やらまいか」がまず実行考えるのはその後でええじゃないかという基本思考に対して「しょんない」はそれをフォローする言葉とも云える。
なにも全部が全部「やらまいか」で物事が上手く行く筈が無い訳で、そういう土壌を支えるためにも何か行動して失敗したとしても許すというか許容する事が重要となる。そういう言葉である。他には「まあ、の」・「ま、あれでえ」とかがある。非常に親しい場合とかには「馬鹿かおめえ」と笑顔で言うと云う手もある。
例文
「しょんないよ。しょんない。よーやっただでしょんないって。」
(仕方ないよ本当に。良くやったんだから結果がこうなっても仕方ないって。)
例文音声はこちら
意味が全く異なる部分を持つ「しょんない」だがイントネーションとかに違いは殆どなくその場の空気を読んで意味を解釈するしかないが、実際のところ聞き分けはそんなに難しくはない。
「しゅう」。人達を指すと云う意味の言葉。厳密に訳せば一族であろうか。
「名古屋の衆」と言えば「名古屋の人」ということであるが「名古屋一族の人」というニュアンスであるので複数人に対してだけでなく一人に対しても使うこともある。
「あの人名古屋の衆だでこういう味付けするだよ。」
(あの人は名古屋の出だからこういう味付けをするんだ。)
普通使いの場合は「衆ら」(衆達)の方が多く使われる勢いであろう。意味はあまり変わらないが「ら」がつくほうが柔らかく聞こえる利点がある。こちらも「ら」が入って複数というイメージが強くなるが「そういう人達の中の一人」という意味合いとしても使うので一人を指して言う場合もある。
全国的には怖い系のご職業の方の用語らしいが遠州はどの家でも普通に使う。
「あの衆ら」(あの人達)・「あの衆」(あの連中)
「うちの衆」(家の者共)・「うちの衆ら」(家の連中)
「の」が「ん」に変わる人もいる。
例文1
「あん衆らどこいかすだいねえ。」
(あの人達何処に行くのかねえ。)
「さあ、がんこな靴はいてるだで山でも行くじゃない?」
(どうだろうねえ、大層な靴履いてるとこ見ると山にでも行くんじゃないの。)
「にしちゃあしょいもんしちゃいん衆ばっかだら。」
(それにしては(リュックとか)背負ってない人ばかりだね。)
「バンビで一気に頂上行くツアーかなんかじゃないの?」
注、バンビとは遠州鉄道の観光バスツアーの名称。
例文2
「どこぞの衆だあ。人んちの庭勝手に入って踏みくさってっけつかりゃあがって。」
(どこのどいつだまったく。人の庭勝手に入り込んであたり構わず踏みまわりゃがった奴は。)
「凧ん落ちたつって拾い来た衆らおったにい。」
「や、馬鹿っつら。一言云えっつうだ。怒れるう。」
例文音声はこちら
最近は中田島砂丘で祭りをやるようになったのでこう云うトラブルは激減した。大昔は練兵場跡地で行われていたのでこういう話は武勇伝みたく尾ひれがついて残っている。
大雑把な意味でいえば、する・せるの短縮された言い方ということになる。
厳密に言えば「しっ」・「せっ」ではある。
「どうしようかな」を例にした場合「どうしっかな」と「どうせっかな」と言う言い方となる。
他にも「どうしすかな」や「どうせすかな」などもある。
もっと複雑にすれば「どうしてくれすかな」・「どうしまいかな」・「どうせまいかな」とかがある。(多少ニュアンスは異なるが)
めちゃ複雑にすれば「どうさらすかな」・「どうすっかな」とかもある。「さ」・「し」・「す」・「せ」とあるから「そ」もあるかと言うとさすがにそれはない。
使い方はもちろん人それぞれであるが、一応全部基本野郎言葉である。女性がまず使わないのは(使ったら品が無いと言われる)「どうさらすかな」くらいであろうか。
例文
「さて、万策尽きたぞ。どうしっかなあ。」
「どうしっかじゃありもしんに。他人事みたいなこんゆってちゃかんて。」
「まあ茶あでも飲んで落ち着かまい。それからでええらあ?」
「そんなとろとろしたこんしてたら課長にぶっさぐられるにい。ちゃっとなんとかしんとお。」
「ええだよ、やらされた仕事じゃ張り合い出んだで。」
例文音声はこちら