遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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しないという意味。他の言い方で「しん」・「せん」と言うものもあり意味はほぼ同じ。
「やりゃへんらあ。」(やらないでしょう)
「いきゃへんらあ。」(行かないでしょう)
「わし買やへんけどよろしくね。」(私は買わないけどよろしくね。)
「しん・せん」とほぼ同じと述べたが
「屁へんだか」とは言わない。「屁ぇしんだか」(おならはしないのか)はいうけど。
例文
「この○○がんこいいじゃん。どこで買ったよ。わしも買わすかなあ。」
「掛前線ずっと行ったとこ。バイパス越える前に黄いない建物の店あるらあ。そこ。」
「知らん。あっち用んないもんで行きゃへんもん。」
「いつもどこいってるよ。」
「駅南はの、滅多に行きゃへんくて街までだな行くのは。」
例文音声はこちら
メンコのこと。
丸い種類も存在するらしいが浜松というか私の時代のペッタンは長方形だった。大判といわれるものも駄菓子屋につるくってあった記憶があるが、それで遊んだと言う記憶はない。
遊びのルールはコンクリートのところでペッタンを叩きつけ、その風圧で相手のペッタンを裏返すというものだった。もう少し細かいルールもあったが説明が面倒なのでまあこんな感じと言うことで。場所については学校のコンクリートだとざらざらしててすべらないし風圧が弱いし手が擦れたら血だらけになるので、人んちの土間のある家とか工場で土間風のつるつるしたところでやっていた。男の遊びで女子が混ざった記憶はない。
材質は上質とは言い難い画用紙のようなねずみ色の厚紙みたいなもんで出来ていて、描かれている表の絵柄はカラーというか色がついてたが、裏は文字とかが印刷されてて、じゃんけんの絵がついてるのもあったがじゃんけん絵で遊んだと言う記憶はない。文字については何が書かれていたかは全く記憶がないが、思い出したらまた別の記事で書くことにしよまい。表の絵については、ほとんどパクリというか著作権が今ほどにうるさかったら絶対捕まるものばかりだったような気が。でも絵柄は実のところ誰も興味なくて生き残ったペッタンが宝物という実力第一の蒐集であった。
卑怯者というか改造物というか、油につけて重くしたり、ロウ垂らして空気抵抗減少と重量増を両立させたり、セロテープ貼ったり、四辺を厚くするためにレンガとかにこすりつけて膨らませたりとあの手この手で勝負する奴もいた。めんどくさがりの私はせいぜい二つに折ったくらいしかしなかった。
今でも押入れのどこかに眠ってる筈だが、だからなんだといわれても、じゃ、そういうことで。
屁(おなら)を指す。まあ全国的な言い回しであろうが遠州でも使うよということで。
「へっぴり」を「へっぷり」つまりへっぴり腰をへっぷり腰などとはうちの集落では言わない。それだと遠州では腹に力入れると屁えばかりする屁コキ虫と解釈されてしまいかねない。他の地方では「へっぷり虫」と呼ばれる(多分カメ虫?)虫がいるそうだが遠州(うちの集落)では聞いた事のない虫の名である。
おならオンリーで使われてる印象が強い。屁と言う表現も遠州では「屁え」と言うことが多い。
例文
「やあ、屁えん出た。」
(いやあおならが出ちゃったぁ。)
「馬鹿っつらあ。なにおんしゃあへっぷりこいとるだあ。臭くてならん。」
(お~い勘弁してくれよお。こんなとこでおならするなよ。臭くて堪らないわ。)
「別に好きで屁えひってるわけじゃないでねえ。自然と出ちゃうだもんでしょんないじゃん。」
(意識しておならしてるんじゃないよ。自然に出ちゃうんだからしょうがないだろう。)
「ちったあ我慢っつうこと知れやあ。」
(少しは我慢するってことを憶えろよ。)
「出物腫れ物ところ嫌わずっつうじゃん。しょんないだよ、こうゆうのわあ。」
「へっぷりこいてるうえに屁理屈までこいてるだか。」
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下手くそという意味。厳密なニュアンスでいえば「下手な人」という感じとなろうか。
過剰に下手くそな場合には「どべたくそ」・「どべた」となり「どへったー」という表現はあまりしない。多少下手くそな場合は・・?・・なんて言ってるんだろ。「へぼ」かなあ。
遠州弁の特長であろう「たあ」と伸びるのが味噌。イントネーションは「た」を強く言うのがポイント。
「けったあへったあどべたくそ」と言うと語呂がいい感じがする野次である。
例文
「へったあだなあやあ。見ちゃおれんで かしょ。」
(下手くそだなあ。見てられないから任せろ。)
「わしやるでいいよ。手え出さんといて。」
(自分でやるからいいよ。手を出さないで。)
「そんなじゃ日い暮れちゃうにい。出来おせんくなるだで。ええでかしょ。」
(そんなんじゃ日が暮れちゃうよ。出来きらなくなるから。いいからかしな。)
「そんなこんゆってホイホイ任いてたら悔しいじゃんかあ。残業こいてでもやるでええよ。」
(そう言われてお気楽に頼んだんじゃ悔しいじゃないか。残業してでもやるからいいよ。)
「そうけえ。じゃわし今日サッカーみんとかんもんでちゃっちゃと帰るであと頼むにい。」
(そうかい。じゃあオレサッカー見なくちゃいけないからとっとと帰るから後は頼むよ。)
「あっ!今日サッカーかあ。わしも見たいやあ。ごめん てんだって。」
(あっ!今日サッカーやるのか。オレも見たいなあ。前言翻すから手伝って。)
「ひょんきんじゃん。おんしゃあプライドはどこいっただあ。」
(変わり身が早いなあ。お前ねプライドはどこやったんだ?)
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共通語だと「ぺらっぺら」ということか。「ぺらぺら」の強調形といえなくもないか。
遠州弁と言うほどのものではなかろうが一応記載。遠州人は「ぺらっぺら」・「ぺらんぺらん」とかも使い分けているがあまり意味的に大差はなく個人の裁量で使い分けられている。。
「英語がぺらぺら」を「英語んぺんらぺら」ともいう言い方もするが、「わしの給料袋ぺんらぺら」みたいな「薄い」を自虐的・揶揄的に言うような場合に使われる表現。「ほれみろこんな薄い」といった感じか。元々薄いのではなく本来あるべき(あって欲しい)厚さよりも薄いというニュアンスである。
例文
「なんか 停めてる おんしゃ の ぽんぽん がんこ傾いてるなやあ。ひっころんだりしただか?」
(気のせいか停めてあるお前のバイク随分傾いて見えるぞ。転んだりとかしたのか?)
「こけたこたあねえけど。そうけえそんな傾いてるう?毎日乗っとるもんで慣れっこんなってるで気にもしてんだけど。」
(こけたことは無いけどなあ。そんなに傾いてるかあ?毎日乗ってるから気がつかないのかもしれないけど気にしたことないけどなあ。)
「見してみい。うわあ なによを サイドスタンド。擦れてぺらんぺらんじゃん。」
(よく見せてみろよ。うわーなんだよこのサイドスタンド。擦れてぺらっぺらになってるじゃないか。)
「おお。そうゆやあそうだの。材質がケチられてるだかいやあ。」
(ああそう言われればそうだなあ。材質ケチられてたのかな。)
「じゃねえらあ。おんめえ、いっつもスタンド仕舞い忘れて擦りながら走ってるだらあ。そうでなきゃあこんなぺんらぺらになりゃへんにい。」
(そうじゃないだろう。お前。いつもスタンド戻さず発進するから引き摺って走ってるんだろ。そうじゃなきゃあこんな削れることはないぞ。)
「そおゆやあ仕舞ったこんねえの。いつのまにか畳んであるわなあ。」
(そういえば戻したこと無いなあ。いつの間にか畳んであるもんなあ。)
「自動のスタンドなんかありゃせんだで。いつか死ぬぞ。」
(自動のスタンドなんてある訳ないんだから。こんなことしてたらいつか事故起こすぞ。)
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