遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「ほれみっせえ」(それみたことか)・(だからいわんこっちゃない)
頻繁に使われる。「ほれみっせえ」の後に「そうじゃないかとおもっただよ」が続くことが多い。変形で「ほれみい」・「ほれみない」などがある。
(ざまあみろ)は「ざまあみさらせ」・「ざまあみい」・「ざまあない」が使われる。
「ほれみっせえ」・「ほれみっしい」は基本男言葉。
「ほれみい」・「ほれみない」は男女共用の言葉。
例文
「やいやい、後で食べすかと思って置いといたら、蟻にたかられちゃってえ。」
(いやあ参った。後で食べようと思って置いておいたら蟻にたかられてしまった。)
「ほれみっせえ、言った通りだら?ちったぁ人ん言うこん聞かんもんでざまあないだにぃ。」
(ほらあ言った通りになっちゃったでしょ?少しは人の言うこと聞かないとこういうことになっちゃうんだから。)
「新しいの買ってきてやあ。」
「ばかこいちゃかん。水で洗やあまだ食えるにい。」
例文音声はこちら
ぼろい・ぼろくと言う意味。ただし、(ぼろい儲け)のように楽な割りに成果がデカイという意味は無い。あくまで古くなってとかぼろぼろとかという意味で使われる。
新品で用をなさない・雑で安っぽいの場合「ちゃっちい・しょぼい」を使うことが多い。使い古してぼろくなった状態を指す事の方が多いが、新品の割にはとか新品にしてはというような批判として使う場合もある。
例文
「こんなぼっこい中古買うだか?いまのとたいして変わらんじゃん。もちっとマシなの出るまで待ちゃあいいじゃん。大体さあ今のだって大事に使やあまだもったらあ。」
(こんなくたびれたような中古を買うのか?今のと大して変わらないじゃないか。もう少し上物出るまで待ったほうがいいんじゃないの?そもそも今使ってるのを大事に扱っておけばまだ使えただろうに。)
「なにょうこくだあ、ぼっこくしたのおめえじゃんかあ。横着こいてしょっちゅうぞんざいに投げてよこすもんではあ使えんくくしたのおめえじゃねえか。ようまあいけしゃあしゃあと他人ごとみたいなことぬかすなあ。」
(何を言っているんだ。ぼろくしたのはお前だろ。横着してしょっちゅう放り投げたりするから壊れて使えなくしたのお前じゃないか。よくもまあぬけぬけと他人事みたいに言えるなあ。)
「ところでこっち新品だよなあ。それにしちゃあやけにぼっこく見えん?」
「やあ。話しぼかすじゃねえ。」
あくまで普通の会話であって喧嘩してる訳ではありません念のため。
例文音声はこちら
「ホントかよ」と言う意味。
他には「ホントにぃ」・「「ホントけえ」・「うそこくじゃねえぞ」・「うそだらあ」などがある。「うそだらあ」についてはイントネーションが複雑で「らあ」のアクセントが強く「うそ」についても普通は「Uso」だがここでは「uSO]となる。
例文
「あれえ、なによを。やっちゃいんじゃん。どおして?」
「あれ知らんだけ?来週に延期んなっただに。」
「ほんとかええ。信じれん。嘘だらあ、来週じゃ仕事休めれんよう。」
「まあ、そうゆう時もあるさあれ。また今度だの。」
「うう、諦めおせんくてやっきりこく。」
「変なとこ八つ当たりせんでよ。」
例文音声はこちら
共通語だと、それじゃさあ・そうしたらねえという意味。
「ほいたらやあ」・「ほしたらねえ」とかいう表現もある。他にも「ほんだったらやあ」・「そいたらやあ」・「そしたらさあ」・「そんだったらなあ」などなど多数揃えているが意味的には大きな違いは無い。
基本野郎言葉なので女言葉だと、「ほいじゃねえ」・「ほいたらあ」・「ほいたらねえ」のように「やあ・さあ」が「ねえ」に変わる場合がある。
イントネーションの違いによってもニュアンスが変わったりもする。
「ちょっと出かけてくるで、ついでになんか欲しいもんある?」
「ほいじゃさあ、悪いだけど茶請けのお菓子買ってきて。」
「はいね。」
例文音声はこちら
共通語のわずかとかたったこれだけとか言う意味ではない。
穴ぽこの反対で出ているもの(突起物)の事を指す。この中にはスイッチのボタンとかも含まれる。若干共通語で表現しづらい。ビニールの緩衝材のぷちぷち潰すと気持ちいいやつ、あれの潰す部分などを「ぽっち」という。
「お~い。聞こえるう?」
「聞こえるよ。」
「そこのスイッチ押して。」
「スイッチってどれよお?」
「右上んとこに赤いぽっちあるらあ、それ。」
「赤い奴ね。はいね。押すにい。」
集落によっては「ぽっちん」というところもある。・・・らしい。
例文音声はこちら
「プッチンプリンのぽっちん押すとプルンとプリンが出るだよ。」と語呂遊びができなくもない。