遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「ちゃっきり節」というお唄がある。あれは駿河のお唄で歌詞の意味が遠州人には分からない部分が結構ある。それこそ肝心な「ちゃっきり」って何?ってな具合で。
そこで遠州の話しにすり替えてみた。ただし意味は繋がらないし字あまりなのであしからず。(本当は歌詞何十番もあるらしいがここは二番までで)
唄はちょっきり節 男は明善
華は凧揚げ 夜のお菓子は うなぎパイ
ちょっきり こっきり やっきりやあ
かえるぅ啼いたで 雨降るら
三ケ日蜜柑どころ 畑は緑どころ
あんねえ行かまい なんしょ行かすか 蜜柑もぎい
ちょっきり こっきり やっきりやあ
かえるぅ啼くだで 雨降るにい
当ブログにお越し下さる方でたまあに聞いた事のないような「遠州弁」を調べに来られる方がおられるようです。そしてお目当てのものがない理由としては
未だ下書きの段階で紹介記事を書きあげていないというのは論外として
*確かに存在するが私の不勉強により紹介できていない。
*もしくは何かの勘違いで遠州弁ではない。
このいずれかでありましょうがそれがどちらかなのか判断がつかないものが殆どでありまして。今後それを随時列記していきますのでご存知の方おらばご教授願いたく思う次第であります。遠州弁であるということなら参考の遠州弁として記事に載せたいので。
ちなみに上記文章を遠州弁にすると
わしんとこのブログにさあ、たんまに来るだよわし聞いたこんない遠州弁調べえ来る衆があ。
まだ書いちゃいんっつうのは別個にして
そりゃ あれだぁれ あるかもしらんがわしんボケだもんで知らんで講釈こけんとか。
それか なにゆってるよを。よそのといっしょくたあにしてるじゃねえだ?みたいな?。
そのどっちかだろうたあ思うだあ、どっちだかよを分からんもんが結構あるもんでねえ。そおゆうのなんしょその都度だあっと書いてくで知ってる衆いたら悪いだけえがちっと教えてくれんかいやあと思うだよ。ほんと頼めるかいねえ。
*「ぎゅうたら」
なんじゃそれ?想像すらつかない。
*「すっちょい」
まったく判らない。多分遠州弁ではなかろうて。でもどこのなんて言葉なんだろう。
*「こびそ」
こじんまりとかささやかとかいう意味使いらしいが使ってるのを聞いたことがない。でもネットでは色んな地域の方言として紹介されていて遠州弁としても謳ってるとこもあるみたいなのでおそらくは遠州でも使われる方言なんだろうかな。
こじんまりということであれば「こびそか」(小密か)とかなら聞いたことあるんだけどこれの方がよっぽど一般的じゃないということか。ネットで「こびそか」調べたら信州の言葉となってたけど。なんで浜松の自分がそれ知ってる(聞いたことある)んだろ不思議だ。
まあおそらくは私が無知なだけで全国的で遠州でも使われてる言い回しとして存在してるんだろうかな。もうちっと調べてそうだったら記事に載せすか。
*「こすくる」
他の地方の方言で「ずるい」とかいう意味らしいが遠州弁としては「こすい事してけつかる」とかいう「狡い」(こすい)を使うのでこういう言い方はしない。と思っているのだが遠州でも使うのであろうか。
*「いんごう」
何のことかさっぱりである。「因業」・「院号」だとしたら方言の欠けらもない完全な共通語であろう。
*「ぼいたくる」
「ぼったくる」の間違いじゃないのかと思ってしまうくらい聞いた覚えがない。ネットで調べる限りでは名古屋弁として「追い立てる」と説明されてるが。はたして遠州にまで伝播してきてるものなのかどうか。
*「てんかった」
聞いたことがない。前後の文章とかがないとさっぱりである。
「こんだあ何よを何さすよを」
「こんだあ何よを何せすよを」
「さす」と「せす」の違い。
「何さすよを」だと「何させるんだ」で
「何せすよを」だと「何をするんだ」となる。
「せす」の遠州弁でのニュアンスは単に「する」というよりも「しでかす」みたいな戦々恐々なインパクトが無きにしも非ず。単純に「する」と言いたい場合には「せる」を使うことが多い。
「こんだあ何よを何さすよを。はあもうついてけんにい。」
(今度は何?何をさせるつもりなの?これ以上はもう無理だからね。)
「こんだあ何よを何せすよを。はあもうついてけんでねえ。」
(今度は何?何するつもり?もう何しようとしてるのか理解出来ないからね。)
「さす」も「せす」も古い言い回しで今は
させると言いたい場合には「やらす」・「ゆう」(言う)
すると言いたい場合には「始める」・「せる」
とかを使うほうが多い。「ゆう」というのはあれやれこれやれと命令を発するみたいな意味使い。
ウィキペディアの「遠州弁」の記事でちょっとお遊びを。決して茶々入れるとかじゃなく単に遊んでるだけですのでお間違いなく。なんかね、自分の使う遠州弁と違うんでそれと比較してみようかなということですわ。遠州弁にも色々あらあなということですかね。
とあるウィキの例文
「はあ、いつまでもいらんこんしとらんでちゃっちゃとうっちゃりなや」
その訳は(もう、いつまでも余計な事をしていなくていいから、さっさと捨てなよ)
私としてはなんかざらつきを感じる。ざらつく所は「はあ」・「いらんこんしとらんで」・「なや」。
訳の文を逆に遠州弁に変換するとしたら私だったら
「やあたらたらしょうもないこんしとらんとを。はあええでちゃっちゃとうっちゃっちゃいな」
とするかな。んで、例文の遠州弁を共通語に訳すとしたら
「もういつまでも余計な真似していないでとっとと捨ててしまいなあ」
あたりかな。そんな大きな違いはないのだが、でも実際ウィキの例文にはざらつきを感じるんだよなあ私。
というのも必ずこうなるというものもないのであるが「いらんこん」(余計な事)「しとらんで」(してないで)と言ってるが大抵は「いらんこん」は「すんな」(するな)という制止である。
そこのところを例文では「しとらんで」を使い尚且つ「いつまでも」という言葉までついているのだからそろそろ止めろというニュアンスで暫し否定も制止もせず黙認してたことになっているところがね。まあ「いらんこん」に対して「やめよや」(止めろ)と締めず「やめなや」(止めなよ)と言うのもあれ?なんだけど、きっとおそらくこの人は物凄く懐の大きい人なんだろうなあ。
つまり「いらんこん」は「要らぬ事」であって「余計なお世話」とか「余計な真似」という意味で普通は使われてる気がする。余分とか無駄とか意味も無い事というのではなく明らかに迷惑・邪魔という事。だから他の要因とかがない限り普通は即制止するものであろうと。他の要因とはたとえば何らかの理由で我慢をして許容していたけどやはり(これ以上)言わずにおれず堪忍袋の緒が切れたみたいなとか席を外していて注意ができず戻ってきたらやっていたからとか。
なのでこの雰囲気では「いらんこん」は使わないように思えるので私だったら素直に「くだらん・しょんない・つまらん」・「無意味な・あほな・馬鹿な」などという言い方を使うかな。それで
「あんたねえ、うだうだしょんないこんしとらんで早くうっちゃっちゃいな」
とするかな。どうしても「いらんこん」を使うのだとしたら
「やあ見てんと思ってなにょうさっきいからいらんこんしてけつかるだあ。はあうっちゃれやあ」
「黙って見てりゃあいらんこんしてんじゃねえよ。へらへらしょうもないこんで遊んでんでちゃっちゃとうっちゃれやあ」
とかにすれば堪忍袋の緒が切れたみたいなニュアンスになってざらつきはなくなるかな。とにかく「いらんこん」を使う場合最後は命令調で締めないとどうも不自然な勢いと感じてしまう。でもそれだと例文「しとらんで」の説明の意味がなくなってしうか。
まあそもそもの例を「ぼ~っとしとらんで はしはしいごけんだか」とかにしとけばいいのにと思うのであるが。
他にも「はあ」と「なや」の使い方にもざらつきを感じてるんだけどそれで遊ぶと随分と記事が長くなるので結論だけでやんぴにしときます。
「なや」ではなく「なあやあ」か「なあや」の方がうちの衆らの感覚だとよく使われる。
「はあ」は「はあこんな生活厭!」という「もう」(最早)なのか「はあ三年経ったのか」という「もう」(すでに)なのかどっちなのかこの文ではよく分からぬ。
予めお断り申しあげおきますが、完全なるお遊びであって息抜き以外のなにものでもない記事であります。
最近テレビドラマで土佐弁をよく耳にする。土佐弁は個人的に好きである。遠州弁とどう違うのか妄想してみた。テレビからの土佐弁なので正しいのかどうかは自信はないし土佐弁のニュアンスが共通語と同じなのかも自信なし。
共通語→土佐弁→遠州弁の順で記載。
「どうして」→「どおいて」→「なんで」
遠州は「どうして」よりも「なんで」を好む種族だと思う。
「ちょっと」→「ちっくと」→「ちっと」・「ちょっくら」
「見てるから」→「見ちょるきに」→「見てるでえ」・「見てるで」
「やるぞ」→「やるぜよ」→「やるにい」・「やるでえ」
「何がだよ」→「何がじゃ」→「何がだあ」・「何やあ」
遠州弁だと男女に分かれ男なら「何がだあ」で女なら「何がよを」とかになる。男女共用だと「何があ」とかであろうか。
「そうだから」→「ほうじゃきに」→「そうだで」・「ほうだで」
「きに」という言葉は色々な意味使いで使われるのかしらん。「きい」という言葉も別種であるのかな。
「おぬし」→「おんし」→「おんしゃ」・「おんし」
「おんしなにゆうとるがじゃ」だと「おんしゃあなにょこいてるだあ」とかになるかな。「おんし」は遠州でも使うので違和感がない。
「あんた」→「おまん」→「おめえ・おんめえ」・「あんた・あんたあ」
「おめえ」は男「あんたあ」は女性がよく使う言い回し。「おまん」と言うのは遠州では言わないけど岐阜の郡上辺りでは使っていたなあ。これが名古屋辺りだと「おまあ・おみゃあ」になるんだろうかな。遠州ではとにかく言わない。
「~できない」→「ようせん」→「ようしん」・「よをやらん」
「ようせん」という使い手は遠州にもいるので親近感が湧く。
「何をいうのだ」→「何を言いゆう」→「何ゆうだあ」・「なにょこくだあ」
女性言葉なら「何ゆうよを」辺りだろうか。土佐弁は男女同じみたいだけど遠州弁は男女で異なる。
「するのかい」→「するがかえ」→「するだか?」・「するだあ?」
根拠がある訳ではないけれど印象としては土佐弁は「が」が多く使われる気がする。遠州は「だ」だけどそこんとこが違いと言えば違いなんだろうかな。