遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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遠州弁において、語尾によく付く言い回しである。説明については別記事を参照してもらえばいいとして。
遠州弁を全国的に認知理解してもらうとなると、この頻繁度を下げないといけないような気がする。実際これの連呼は同じ遠州人でもいらっとくる事があるくらい結論をぼかしたように聞こえ馴れ馴れしくも聞こえるところである。自分も頻繁に使っていて幾度となく怪訝な顔を相手にされる経験を有する。
この表現の効能は、相手に押し付けるをよしとせず同調を促す(求める)勢いをますことにある。ある意味皆まで言うな察してくれといった勢いともいえる。
とは申せ推して知るべしでもない場合にも頻繁に使われるといった口癖化してるところに問題があると思える。
「~するものですから」とかであれば丁寧な言い回しであるが
「~するもんでえ」・「~するもんだで」などは先の表現と意味は同じでも丁寧でもなんでもなく、結論先送り的にも受け取れるところである。・・・」と聞こえ「なりますので何だというのだ」ということになる。
「するだあ」じゃきつかろうとて「するもんで」と柔らかくして言うというのは本人が思ってるより意図が通じていない事が多い。
極力「もんで」を語尾に付ける言い方は自粛するが肝要かと思える今日この頃。うちうちで話す際はともかく、よそいきで話す際には自重が求められる言い回しだろうな。
例文
「これんお薦めだにい。この商品はうちの一押しだし一番人気だもんで。」
大人しく一番人気ですと言えば済む話し。
「なんで人気よを。」
(どこが人気の秘密なんですか?)
「性能の割に安いけどちゃんと日本製だもんで。」
素直に日本製ですからと言えば済む話し。
「なるほどね。ん~どうしっかな。」
「いつもよりか安く買えるにい。今日セールしてるもんで。」
まあ「セールしてもんで今日なら安いにい」と言えば済む話しであるが。
鳥取の方言の使い手さんがテレビで「にい」を発せられていた。「やあ」も駆使しすていた。そのことは遠州弁に似てる。でも耳で聞くと違う。かなり。何故か。以下に記載して較べてみる。
番組名は「その顔が見てみたい」、コーナーは「そそられる方言をしゃべるご当地美女の顔」。
「うちをごしなってだんだん」(私を選んでくれてありがとう)
遠州弁「わし選んでくれてありがとねえうれしいやあ」
「○○さんは一番親しみを感じられるけん」(字幕はこうだが「ら」抜きに聞こえた)
遠州弁「○○さんが一番親しみ感じれるもんで」
「いつもテレビで応援しちょおよ」
遠州弁「いっつもテレビで応援してるだにい」
「その優しいツッコミ大好きだにい」
遠州弁「その優しいツッコミばか好きだよを」
「鳥取では『面倒くさい』って『たいぎ』って言うにい」
遠州弁「遠州じゃあ『面倒くさい』って『えらい』ともゆうだにい」
「知っとった?」
遠州弁「知らんかったらあ」
「一緒にドライブせん?」
遠州弁「一緒にドライブ行かん?行くかあ」
「楽しみに待っちょるけん遊びに来てやあ」
遠州弁「楽しみんしてるで遊びい来てやあ」
とこうなる次第であるが(これだけで判断するのは無謀もいいとこであるのだが)
先ず述べておくべきことは「にい」も「やあ」も含めてイントネーションが違う。それでも「にい」=「よう」・「やあ」=「ねえ・よう」のニュアンスは同じで使いどころは一緒である。
「たいぎ」とは「大儀」なんだろうな。方言というより古い日本語なのだろう。
文字にすると近いものを感じるが声に出すと近いとは感じない。
映画「天然コケッコー」を観た際にあっちの言葉は遠州弁に近いという印象を強く持ったのであるがあれは島根。
個人としての感覚的な結論をいうと、鳥取の言葉は遠州弁とは似ていない。
近いと思わせるのはどちらも古い言い回しが残っているからなんだろう。だとすると「にい」も古い日本語で昔は全国的に使われていたということなのかな。もしそうだとしたら自分的には新しい発見である。
繰り返しになるが、文字にすると共通する部分があるが話し言葉だとイントネーションが違うので近いという印象は無い。島根は近いが鳥取は違うという感じがした。
遠州弁関連
最近になってテレビの影響で「しばく」は耳にするようになり意味も「叩く」とかいうことであろうというのが分かるようになった。なにせ以前は「しばきあげる」は「縛りあげる」の聞き違いもしくは変形かと認識してたくらいだから。
それくらいなもので「お茶しばく」といった「~しに行く」とかいう意味にはまったくついていけない。若者言葉ということで世代的に若い人達は苦も無く使っているようであるが確実に紛らわしいと思えるのではたして定着するや否や。
ちなみに遠州弁だと「叩く」という意味使いに於いては
「ぶっさぐる」・「ぶっさらう」・「ぶつ」
が使われるであろうか。ただし喧嘩売り買いの際に発する脅し・威嚇・挑発・士気高揚文句として使ってるのかどうかは経験値が無いので定かではない。
「~しに行く」ということであれば
直訳なら「しい行く」・「せえ行く」
勧誘ということであれば「しいいかまい」・「行くかあ」・「行かすかあ」
報告・宣言ということであれば「行ってくるでねえ」・「行くでねえ」・「行くにい」
などが考えられる。ただしナンパの際のお誘いとかに使えるかどうかは疑問ではある。
まあとにかく用途的には「しばく」に置き換えられる表現が思い浮かばないものもあるが、遠州弁においては外来種でありニュアンスが固定していないので受け手によっては誤解を招きやすい表現というのが現状であろう。
遠州弁関連
共通語を遠州弁に変えてみる。
テレビの情報番組でサマータイムを実施する企業の模様が映しだされていた。早く出社し早く終わる。それを徹底するための施行手段が紹介されていたのだが、そのうちのひとつで終業時間が来たら有無をも言わさず照明を落とすという様を見て。
いきなり消すのではなく
「時間だから消しますよぅ。」
と声を出して告げた後、部屋の蛍光灯一気に消す。
個人的にはやりかけじゃあ御破算になってしまう作業もあるだろうにと努力もしくは仕事の効率に差し障りがあるんじゃないのかと思うが。まあそんなヲタはともかく、存外共通語だと冷たく聞こえるもんだ。これが遠州弁だったら
「時間だで消すにい。」
とかになる。遠州人だと家に居る時のような和んだ感覚になるもんだが、他所だとどう聞こえるんでしょうね。
でもまあそう発して消したら「やあ、なにやってるだあ、ばかっつら!」という応えは出そうな感じの警告感皆無の言い回しであるので強制度合い(説得力)は低くなるわな。
他には
「時間なったで消すでねえ。」
だと「勝手にやっとくりょ。」と、ちんぷりかあられ(ふてくされ)そうではあるな。
「時間だで消しまいか。」
これだと「そうゆわすとを、もうちょっとやらしょやあ。」と聞き入れそうにもない付け入る隙を与えそう。
「時間だにい。消すかあ。」
ここまでくるとお願い・頼みに近くなるな。
まあキリがないのでこの辺で。
遠州弁関連
他所で使ったら誤解されるだろうなという言い方。
「おっかさは大変だの。調子悪くてもえらそうにしてれんで。」
共通語的に考えれば、「母親は調子が悪くても態度をでかくしていられないので大変だ。」とかに読めることになるのか。
シュールに勘繰ればいつなんどきも母親は控えめな態度を求められるものなのだと読めることにもなるか。
しかしながら実際何を言ってるのかというと
「お母さんは大変だね。体調が悪くても辛そうにはしていられないから。」
「えらそう」を共通語に直せば「しんどそう」となろうか。
といったような事を膨らませると
「あいつえらそうだなあ。」
「うん、さっきからばかえらそうにしてる。」
この時点では確かに生意気ともしんどそうともどちらとも取れるところである。
「そんなえらいなら病院行きゃあいいだに。なんで行かんよう。」
となってここで「えらい」=「辛い」という事が分かる。まあ実際に於いては
「あいつえらそうだなあ。あんなで大丈夫かや。」
(あいつ辛そうだなあ。あの様子で大丈夫かな。)
といった言い方をして誤解を受けないようにはするもので生意気ということなら
「あいつえらそうだなあ。あんなんでええだか?」
(あいつ生意気だよなあ。あんな態度でいいのか?)
という風な言い草となるものである。
例文音声はこちら