遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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聞いてないの?と言う意味。?をとって語尾が上がらない「聞いちゃいんだ」だと「聞いてないんだ」という意味になる。
もちろん聞くに限らずやる・する等にも使われる言い回しである。
例文
「こないだのあれどうなっただって?」
(このあいだのあれどうなったんだって?)
「あれってなによー。」
(あれって何?)
「聞いちゃいんだ?」
(聞いてないの?)
「聞いちゃいんだ。」
(聞いてないよ。)
「あっそう聞いちゃいんだ。」
(あっそう聞いてないんだ。)
「なに?なに?きんなるやあ、おせえて。」
(なんだよ気になるなあ教えてくれよ。)
「いや聞いちゃいんならいいわ。」
(いや聞いてないならいいや。)
例文音声はこちら
「聞いてないよ」と言っている。
「きいちゃいんだ」(聞いて無いんだ)・「きいちゃいんもん」(聞いてないもの)を強めにした表現で、「そんなの聞いていないよ」といった突っぱねるニュアンスが増す。
「きいちゃへんにい」と「いん」を「へん」に替えても意味は変わらない。蛇足だが「きいちゃへんだ」だと「(あなたは)聞いていないんだ」ということになる。
どちらかというと私は悪くない(無関係)というニュアンスを含む感じになることが多い。
「聞いてへんにい・聞いてんにい」もほぼ同じ意味。
例文
「だれんそんなこんせろっつったよー。」
(誰がそんなことやれって言ったの?)
「班長が言ったじゃん。」
(班長が言ったでしょ。)
「きいちゃいんにい。いつう。」
(聞いて無いよ。いつ言った?)
「きんのう。終わりのミーティングでえ。」
(昨日。終わりのミーティングで。)
「しいらんやあ。」
(覚えがない。)
「いたらあ。聞いてんほう悪いだで、なんしょやらんとかんだにい。」
(居たでしょ?聞いてない方が悪いんだから。とにかくやらないと駄目なんだからね。)
漢字で書くと「終いには怒るにい」。まあ、いい加減にしないと怒るぞという最終通告宣言なのだが、実際はこういう発言してる時点でもう怒っている場合が多い。
この表現が遠州独特かというとそうでもなさそうであるが、日常的に仏の顔も三度までみたいな使い方としてよく使われるので記載。
例文はいつもは会話調にしているが、こういわれると二の句が告げないことが多いので。
例文
「あんたねえ。いつまでとろとろやってるよを。早くしんとしまいにゃおこるにい。」
(あなたねえ、いつまでとろとろやってるの。早く終わらせないといい加減怒るよ。)
食べては寝てまた食べては寝てばかりしてるから、つまり堕落してるぞと言う意味。
この表現が方言かどうかはとても怪しいのだがそれなりによく使う表現なので記載。「ばっか」(ばかり)はついてもついてなくても特に意味の変化はないので省略されるときもある。
ニュアンス的にはあえて説明の必要は無いだろうが自堕落な様を表現している。したがって言葉通りの寝食以外の場合でも使われることがある。
決して褒め言葉ではなく批判的な言い回しだが角が立ちにくい言い回しとして重宝されるところである。
例文1
「なんか腹の周りがやばいよ。」
「くっちゃねくっちゃねえばっかしてるもんでえ。」
「くっちゃねくっちゃねえばっかなんかしちゃいんわ。そんな昼寝とかなんかしちゃいんでねえ。食うだけでえ。両方なんかやっちゃいんにい。」
「食いながしだったら余計悪いわ。」
例文2
「なんかヤル気ぃでんだわ。なんでかねえ。」
(どうもヤル気がでないんだよね。どうしてだろう。)
「くっちゃねくっちゃねえしてるもんでだら。」
(のんべんだらりんとしてるからじゃないの?)
誰もいないと言う意味。
「おらん」を「いんにい」(いないよ)にした場合「だんれも」という表現よりかは「だあれも」となるのが普通。「だあれもいんにい。」。
この表現の味噌は「誰」を「だんれ」・「だあれ」と撥音便化?・長音化?することにあるのだが、この使い分けについてはほぼ同じだが微妙にことなることもある。
「だんれも」となると言い切り的な印象を受け誇張して訳すと「人っ子一人」。
「だあれも」となると感傷的な印象を受け誇張して訳すと「誰一人」。
例文
「おーい。いるう?」
返事が無い。
「あれ?だんれもおらんだかいやあ。いんだけえ?」
やはり返事が無い。
「だあれもいんなら勝手に上がらしてもらうでねえ。」
誰に言ってるのか不思議。自戒の念によるものか。
部屋が暗いので灯かりを点ける。すると突如
「やあばかっつら。どまぶしいじゃねえかよ。」
真っ暗な部屋の中に人がいた。
「おわ!びっくらこいた。なんだあおめえいただか?いるならいるで返事くらいしろやあ。」
「風邪んひいてそれどころじゃねえわあ。ほんでなにせいきただあ。」
「あれ借りすかと思って。」