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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

あつぼったい

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あつぼったい

「ぼったい」表現のひとつ「あつぼったい」。共通語でも「やぼったい」という表現があるので必ずしも方言ということではないのだろうが「くらぼったい」(薄暗い)・「しめぼったい」(湿り気がある)とかは方言扱いされてるので一応記載。

「暑ぼったい」と書けば

意味は「やや暑苦しく見える」。自分が暑ければこういうことは言わず「あちい」で済むので自分で自分の事をいう表現ではない。あくまで他人から見てそう見えるということである。

「厚ぼったい」と書けば

意味は「着膨れして見える」・「過度に塗り重ねられて厚くなっている」・「なんか知らんが厚くなってる(膨らんでる)」とか。こちらは人に対してだけではなく物とかにも使われる。「むくんでる」状態を「あつぼったい」というかは微妙。

「熱ぼったい」というのはあるのかもしれないが聞いたことがない。なんとなく熱いという表現であろうがそういう場合は「熱いっちゃあ熱い」・「ちいと熱い」もしくは「ぬくとい」を使うのでなさそうな気がする。

熱い表現の場合は「熱そう」・「熱(ねつ)んある」などと普通は言い「ぼったい」は使わないと思われる。

「ぼったい」はなんとなくそう見えるというニュアンスなので曖昧・微妙を表現するものである。

例文

「山行く準備でけたけえ。」

  (山行く準備は出来た?)

「おお、いちおー みとくりょ 忘れもんあっちゃ堪らんで。」

  (うん。忘れ物あったりなんかしたら大変だから一応チェックして見て。)

「がんこ着るもんすけないなあやあ。最初っからがんこ着てくだ?」

  (随分と着るものが少ないねえ。始めから沢山着てくの?)

「着てきゃせんよを。そんなことしたら暑くてしょんないじゃん。」

  (着てかないよ。そんなことしたら暑くて堪らないじゃないか。)

「ほんじゃこれっぱかで大丈夫けえ?山あ冷えるにい。」

  (それだったら山は冷えるんだからこれっぽっちじゃ不安だなあ。)

「夏だにいとんじゃかないらあ。厚ぼったくしたじゃぶしょったいじゃん。それに荷ぃも軽くしたいしやあ。」

  (夏だよ構わないだろう。着太りじゃ見た目が悪いし荷物も軽くしたいしね。)

「かっこ気にして山の天気なめとるとえらい目に逢うにい。」

  (格好ばかり気にして山の天候なめると痛い目に遭うよ。)

音声はこちら

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