遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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提灯を提げるという使い方の「さげる」。
辞書によれば「上部でささえてたらす」と書かれてある。モロ共通語で方言という部類ではなかろうて。
でもまあ「凧」で毎年提灯触ってる種族なんで全国的には死語化しつつあるところを遠州特に浜松では現役として残っているということであろうということで記載。
ただ最近は「提灯提げてんと駄目じゃん」と言わず「提灯持ってないと駄目じゃん」という人が多くなってはいるので遠州でも死語化しつつあるのかもしれない。
使いどころとして思いつくのは、提灯・カバン(手提げカバン)などであろうか。
それら以外でも、とにかく上の部分を持って物を持つのを「さげる」と言うものである。
尚、「さげる」を「持ち上げる」という意味として使うと述べられている遠州弁紹介HP等もあるが、多少意味が異なる「お膳を下げる」とか「舞台から下げる」とかいった「どかす」・「はかす」と言う意味で使う「さげる」(持ち上げて移動させる)ということなら私でも理解出来るけれど
「これさげるの手伝ってやあ」
(これ持ち上げるのを手伝って)
とかいう使い方は私にはちょっと判らない。
(これどかすんで持つの手伝って)
とかなら判るんですけどね。実際は色んなとこで「さげる」=「持ち上げる」という訳で紹介されてるんで私が無知だということなんでしょうけど。少なくとも「提げる」という使い方での「持ち上げる」の意は「上部で支えて垂らす」物に限って使われるものであるので別物の「さげる」なんでしょうねきっと。
例文
「やあ、そこの若い衆らやあ。練りん出るなら提灯提げろやあ。」
「なしでもいいじゃん別にい。」
「はあ暗いだで車なんかに轢かれちゃ困るだで。」
例文音声はこちら
実際問題法被は黒や紺系が多いので夜間無灯火はドライバーからしてみれば視認しずらいことこの上ない。練りは夜開くものであり道を使って行われるものである以上提灯なしでうろつかれるのは怖い限りである。提灯は個人所有というより組で支給される事が多いので終了後提灯を返納してから各自が帰路につく際での無灯火黒装束はもっと怖いものであるが。
配られるゼッケンとかを光りを(ライトを)反射するような素材かなんかにしてくれればいいのにと思わないでもない。