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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

ざあ

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ざあ

歌舞伎だかなんだかの演目「白浪五人男」での有名なセリフ

「知らざあ言って聞かせやしょう。」

で有名な「ざあ」。世間では古い言葉かもしれないが、遠州では当たり前に現役の言葉として使われている。ただし意味使いは変化している。というか別物だろうな。

「しらざあ・・・・」のセリフを今の遠州弁にすると

「知らんだったら教えちゃるにい。だで、よお聞きない。」となる。

今の使い方では、「やらざあ」(やろうぜ)・「買わざあ」(買おうよ)・「行かざあ」(行こうぜ)

といった「~(し)ようよ・~(し)ないと」という意味で使われることが多い。

例文音声はこちら


「結婚しようよ」を「結婚しよざあ」とは言わない。脱線するがこういう場合は「結婚しまいか」。無理に「ざあ」を使うとしたら「結婚式やらざあ(まい)」。

古い使い方のほうは「ずば」「ずんば」という意味であろう。辞書によると「ざあ」は「ずば・ずんば」の俗語となっている。なので以下の使い方は方言というよりも昔の日本語をまだ使ってるということになる。

「知らざあ」(知らないんだったら)・「買わざあなるまいて」(買わなくちゃならないだろうに)

こうしてみると同じ「ざあ」でもやっぱり別物と言えなくも無いかな。

ちなみに古い使い方のは現在は「にゃあ」・「んだったら」・「んと」とかの表現に変化してきている。

「知らんだったら」・「買わにゃあ」(買わなくちゃ)・「買わんと」(買わないと)

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