遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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遠州弁の得意技である擬音めいた言葉。
共通語に直そうにもニュアンスが近い言葉が見つからない。びしゃびしゃが近いがそれとは違う。
テレビでとある遠州人がこの「しゃびしゃび」を使ったら「ああしゃばしゃばね」と言われてるのを見た事があるんで共通語だと「しゃばしゃば」ということになるのであろうか。
使用例として一番色んなとこで使われてる文章だと
「カレーがしゃびしゃび。」
スープカレーなるものをもし知らずにいたらこう言うであろう。カレーのように本来ドロっとしたものが水気が多すぎて液状になってしまった状態を指す。
「てんめえ!セメントに水どんだけ混ぜただぁ。こんなしゃびしゃびじゃあ固まりもしんに。なにやっとっただあ。」
(おまえ!セメント混ぜるのに水入れすぎ。これだと固まらんだろう。注意散漫にもホドがあるぞ。)
セメントの知識はないので水の入れ過ぎが固まらない原因になるかは責任持てませんが一例として。
びしゃびしゃだと「水で(カレーが)びしゃびしゃ。」
しゃびしゃびは「カレーが(水っぽくて)しゃびしゃび。」
だからと言って、服がしゃびしゃびとか体がしゃびしゃびとは言わないんだなこれが。服も体も本来ドロッとしたものじゃない(心は別)から使わないのだが、結構奥が深いだよ遠州弁って。しかし心の奥底でしゃびしゃびは遠州弁ではないと、共通語なんじゃないかと思ってもいる。
逆に粉っぽいみたいな水分が少ない場合には「ぱさぱさ」と言うのだがこれは共通語か。
例文
「コロッケ食うときさあ。ソースかけるらあ。」
「まあ醤油っつう奴もいるみたいだけど、わしゃソースだの。」
「そのソースってしゃびしゃびの方けえドロドロん方けえ。」
「しゃびしゃびだの。」
「うちと一緒でえ。」
「それんなによを。」
「いや別に聞いただけ。」
例文音声はこちら