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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

しらんでるうちい

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しらんでるうちい

共通語にすれば「知らないあいだに」。

要は「気づかない間に」ということで、「目を離してるうちに」とか「目の届かない所で」とかいうニュアンスの場合などでも使われる表現。男女共用。

例文

子「うちにもサンタさん来るだ?」

父「いい子にしてりゃあ来るらあ。」

子「いつ来るだいね。」

父「そりゃあ寝えってしらんでるうちいちゃっと来るだらあ。」

子「来たらありがと言いたいだあ駄目かいねえ。」

父「世界中周らんとかんもんでいちいち挨拶なんかしてれんて。」

母「嘘教えちゃかんて。夜更かししない良い子のとこにしか来ないだよ。だでごちゃごちゃいってんでちゃっちゃと寝にゃかんだよ。」

例文音声はこちら

略さず言えばどうってことない共通語なのだがそれを

「知らない」→「知らん」

「でいる」→「でる」又は「でえる」

「うちに」→「うちい」・「うちん」

というとこまで崩すともうモロ遠州弁になるという小技の集結したような言い回しであろうか。意味的には独自性はないので聞けば感覚でなんとなく理解できるであろうが書かれたものだとなんじゃらほいとなるやも知れず。

こういう言い回しは他にも「買わんでるうちい」・「やらんでるうちい」とか幾らでもあるので「知る」に限った言い方ではないが頻度としては「しらんでるうちい」が多いのでこれで記載。

聞く限りでは「いー」と語尾を伸ばす感じに聞こえるのでだらしない・馴れ馴れしい感じに取られやすいという遠州弁の特徴を有している表現である。しかしながら「そうだしいー」・「見てるしー」とかいう舐めた感じの言い回しとは全く異なるものであることだけは訴えたいところである。

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