遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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*「失礼しちゃうやあ」
馬鹿にしないでよ・みくびらないでよ・冗談じゃないわよといった意味合いである。
例文1
「奥さんでけるの」
(奥さん、出来るの?)
「失礼しちゃうやあ。あんたねーこんぐらいでけんでどうせるよを。」
(馬鹿にしないでよ。あなたねえこの位の事出来ないでどうするのよ。)
「およげるだか?」
(泳げるの?)
「失礼しちゃうやあ。こうみえても昔水泳部だっただにぃ。」
(見くびらないでよ。こう見えても昔水泳部だったんだから。)
例文2
「これ買えるだか?」
(これ買えれるの?)
「失礼しちゃうやあ。そんくらい持ってるって。」
(馬鹿にしないでよ。その位のお金は持ってるわよ。)
「そんな派手なん似合わんら。」
(そんな派手なの似合わないでしょう。)
「失礼しちゃうわぁ。そんな歳いっちゃいんにぃ。」
(冗談じゃないわよ。そんな歳いってないんだから。)
*「いやだやあ」
失礼しちゃうやあが攻撃的というか反論的なのに対し、こちらは受身的な否定というニュアンスになる。女言葉の場合恥じらいが追加されるが野郎言葉には恥じらいのニュアンスはない。言葉の最初に使われる。後ろや文中になると単純に「厭だなあ」という意味になることが多く。意味合いとしては全く異なる。
例
「最近やせた?」
「いやだやあ。かわりゃあせんよを。」
(冗談いわないでよ。変わってないって。)
「そんな派手なん似合わんら。」
「いやだやあ。まだええら。」
(いやねえ、まだ大丈夫でしょ。)
「今日あんた当番だら。」
(あなた今日当番でしょ。)
「そうなの。ホントいやだやあ。」・「いやだやあ、忘れかあってた。」
(そうなの本当に厭なんだ。)・(あらま恥ずかしい、忘れてた。)
例文音声はこちら
どちらも女性がよく使う表現で男性でも使わなくはないが。男性だと「失礼しちゃうやあ」は「なにこいてるだあ」という言い方をする方が普通であろうか。
「いやだやあ」については「馬鹿こいちゃかん」辺りとなろうか。