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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

せんぼ

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せんぼ

「栓」という意味。今はどちらかというと廃れつつある表現か。

方言というより「とおせんぼ」の「せんぼ」という言い方がまだ日常会話の中に遠州では残ってたということであろうか。

ちなみに「せんぼ」(栓をする)の他の言い方では「蓋をきせる」という言い方も遠州弁にはある。使い分けに決まりはないが一例として、中に他のものが入らないようにするためのものが「きせる」でせき止めるというか中のものが出ないようにするのが「せんぼ」といった具合。

「せんぼ」は「穴をせんぼする」で「穴を塞ぐ」といったように「断つ」という処置という勢いが強い。

「きせる」は「閉める」という元あった状態に戻すというか「開閉」の「閉」という勢い。

本来有る蓋で「ふたをする」のなら「きせる」

本来無いものに代用とかで「ふたをする」のが「せんぼする」

といった使い分けが考えられる。なので蓋と言ってはいても「せんぼ」の場合には何か他の物を栓と見做しているという事が有り得る。


冗句の語呂遊びとしては「先方の羨望の潜望鏡をせんぼしてどんじかられる」

例文

「かあぬけるだで、飲んだら忘れんとせんぼしときなよ。」

  (炭酸が抜けちゃうから飲んだ後は栓しなさいよ。)

「まるきし飲むでせんぼしんでもいいもん。」

  (全部飲むから栓なんかしなくてもいいもん。)

「やあばかっつら。皆に回すだで自分独りで飲むじゃねえよ。」

  (ちょっとを。皆にも分けるんだから一人で飲むんじゃないの。)

例文音声はこちら

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