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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

せんひき

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せんひき

線引き。定規のことであるが、遠州弁だなんて、検索してて初めて知った。こういう自覚の無い方言がくさるけにある癖して、自分のよそいきの言葉は共通語をしゃべってると思ってるのはとんでもない錯覚こいてるとしか言いようが無い。

「お里が知れる」という言葉があるが他所の衆から見ればバレバレの田舎もんにきちんと映ってるんだらなぁ。最近遠州弁のネタが絞り出ないと思ってたけど、ホントはゴロゴロそこらじゅうに転がってるんだ。

しゃあけど どっちかつったら あれだにぃ、意識して遠州弁使うとあれだね、ワザとらしくなるっつーか そんなこん 言いもしんにぃ って物言いになっちゃうだいね。だからっつって無意識こいてりゃあ なにん方言だか気づきゃしんもんで どーすりゃええだっつーこんに なる訳よお。

ま、なんしょそこらへんの線引きはきちんとつけんと前に進まんでねえ。


で、「線引き」であるが、棒状の定規を指す。三角定規を「三角せんひき」とは言わない。T定規についても「Tせんひき」とは言わないが「図工用せんひき」とか「図面描くときのせんひき」などと言う場合はある。
 
定規ならなんでも「せんひき」と呼称するかというとそうでもない。

裁縫用のものは「ものさし」と言う。

大工さんが使うのは「さしがね」(指し金・尺金)とか「かなじゃく」(曲尺)。

当然ながら「杓子定規」を「杓子せんひき」とは言わない。

こうだと決めつけるわけにはいかないが、筆箱に入ってるプラスチックの透明な定規のことを「せんひき」と言うのが普通であろう。無論入りきらないような大きいものでも「せんひき」と言ったりはするが。

とにかく曖昧ではあるが、なんでもかんでも「せんひき」と言うわけではないのである。

お裁縫用の竹製のものは「ものさし」と普通に言うので「せんひき」はあくまでも学校で使うような定規のことを指す。

例文

「やあ、せんひきどこやったか知らん?」

  (ねえ定規どこにいったのか知らない?)

「知らんやあ。どうせせんひき使ったって線えごえごなのしか引けもしんに。探す手間無駄だでちゃちゃーっと無しで書きゃいいじゃん。」

  (覚えがないなあ。でもどうせ定規使ったってへなへなな線しか書けないんだから探す時間がもったないだろうパパーっとフリーハンドで書いてしまえばいいじゃないか。)

「随分なことゆってくれるじゃん。馬鹿にすんじゃねえよ。」

例文音声はこちら

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