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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

はしくりまわる

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はしくりまわる

なんか古っぽい日本語であって方言というものではないように思えるのだが一応記載。


「はしくりまわる」。漢字にすると「走刳り回る」か?「繰る」かもしれないがよく分からない。

訳さば「駆けずり回る」・「はしゃぎまわる」

「忙しくてはしくりまわる」なら「駆けずり回る」

「物珍しいだか子供喜んじゃってはしくりまわってる」なら「はしゃぎまわる」

基本喜ばしい状況に無い事を表わしている。露骨に言えば「迷惑・うっとおしい」などという意識を表わしている。

他の言い方での「つれくれまわす」(連れくれ回す)や「いじくりたおす」(弄くり倒す)・「こねくりまわす」(捏ねくり回す)などというのと同じ傾向の言い回しなのであろう。

「ちみる」(つねる)に「くる」を付ければ「ちみくる」・「くり」であれば「ちみくり」となるという屁理屈か。

方言というものではないように感じられるが共通語か?となると微妙な感じはそこはかとなく漂ったりもする。まあ、方言ではないが多用の頻度においては遠州弁は半端無いという点は特徴ではあろうかな。

「くれ」で過度に~させる。「くり」で過度に~する。

「駆けくりまわる」という言い方はしない。「はしゃぐりまわる」という言い方もしない。「走り回る」という意味。男女兼用の言葉。遠州弁特有かどうかは定かではない。

ちなみに「はしくりまわす」という表現はなく走らせると言いたい場合には「はしくりまわさす」という言い方になる。

人に向けて言うと迷惑・うっとおしいというニュアンスがこもることが多く、自分の事を言うと無駄骨・結果無意味とかいうニュアンスを含むことが多い。

「はしくりまわってこれかよ。」ってな具合で。

こういう表現の一例は「いじくりまわす」・「つれくれまわす」とかがあり結構多様でありニュアンスもそれぞれ異なり奥が深い表現である。

例文1

「やあ。家ん中はしくりまわってんで外行って遊んできい。」

  (もう。家の中ではしゃいでないで外に出て遊んできなよ。)

「やあだよ。暑くて死ぬわ。」

  (厭だよ。暑くて死んじゃう。)

「ホント最近の子はやごいだかしらんがエアコンないとかんだなあやあ。」

  (本当に最近の子供は軟弱というかエアコンがないと暮らしていけないんだなあ。)

「ふんなこんゆったって外出て倒れたらどうしてくれるよを。」

  (そんなこと言ったって外に出て倒れたらどうしてくれるよ。)

「死にゃせんでええよっつえれんのがありそうで怖いなあやあ。」

  (死ぬようなことはないよって言えれないことが本当にありえそうで怖いよな。)

例文2

「一日中はしくりまわってこれかよ。」

「まあ、こんなもんだら。」

「もっと楽にでける方法ないだかやあ。」

「ねえの。」

例文音声はこちら


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