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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

やごい

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やごい

ちゃちな・ちんけな・脆い・壊れそうなと言ったつくりが弱そうな様を示す言葉。決して緋鯉真鯉とかいう「こいのぼり」の一種ではない。共通語で近い言葉といえば「やわい」(柔い)であろうか。あくまで近いのであって同じ(やごい=やわい)ではないのだが。

基本骨組みとかの本来がっしりしたものとかがそうじゃない場合を指すので、

「体がやごい」(病気がち)・「骨がやごい」(骨が弱い)という使い方をするもので、「頭(脳みそ)がやごい」とか「性根がやごい」みたいな使い方は珍しい使い方になる。というかあまり言わない。「頭がかたい」の反対は普通「頭がふにゃふにゃ」という場合が多い。

何故か「馬鹿やごい・がんこやごい」はよく使われるが「どやごい」は言わないことが多い。

例文

「なんかさあこの家、馬鹿やごい気するだけど、気のせえかいねえ。」

「そんなことはありませんよお客様。」

「だってさあ、廊下歩くとギシギシいうし、階段ど狭くてこれじゃ荷物出し入れ大変そうじゃん。」

「やごそうではありますが、壊れる事はありませんから馬鹿やごくはありません。お客さまの提示なされた予算を考えるとこんなもんでしょう。」

「ぶっさぐる。ケチで悪かったのっ。」

例文音声はこちら


追記

「やごい」は

「脆弱」・「ひ弱」

といった言葉に置き換えるのが適当か。

「体がやごい」だと「ひ弱」・「虚弱」

「床がやごい」で「脆弱」

といった感じか。

年月がたって劣化したとか消耗・摩耗したとかで「もろく」なってきてるとかを言う場合「やごい」ではなく「やごくなってる」・「やごくなってきてる」などと言う。

「やごい」と言い切るのは元(最初)からそういう状態である事を指すと受け取れる。

「こないだ、ぎっくり腰やったもんで最近足腰やごいだよ。」とは普通言わない。こういう場合は「足腰弱くなった」・「最近足腰弱ってる」とかである。「足腰やごくなった」と言うかとなると微妙。言うかもしれないし言わないかもしれない。

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