遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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遠州弁的言い回し
「ちったあ」と「ちっとは」
共通語であろうが遠州弁でのニュアンスを一応。
どちらも「少しは」と言っているのであるが、このふたつにどういう違いがあるのかというのを勘繰ってみる。
必ずこうなるというものではないが傾向として
「ちったあ働け」は全く働いていない状態から少しは働けと言ってる風に聞こえる。
「ちっとは働け」は働いてはいるが役に立っていないという状態から少しは役に立てと言ってる風に聞こえる。
「ちったあまし」少しはましと聞こえる。及第点には至ってはいないが少しはよくなったという勢いであろうか。
「ちっとはまし」殆ど変っていないがまだ以前よりかはいいと聞こえる。こちらのまし加減は「ちったあ」より劣る。まあ微妙なものだが。
「変わっちゃいん」<「ちっとはまし」<「ちったあまし」<「まし」
といった並びとなろうか。
「ちったあいい顔しよやあ。」は「たまにはいい顔しろよな。」といった感じで普段からぶすっとしてる勢いがある。
「ちっとはいい顔しよやあ。」だと「少しはいい顔しなさい。」といった感じで普段と今の態度に違いがあるのかは読み取れないが、この場に於いてはとにかくいい顔をしろと求めている勢いがある。
あくまで勘繰りであるが、「ちったあ」は広く長い目で見てといったトータル的な勢いがあり「ちっとは」はその事象に対してといった局部的な勢いの違いが考えられなくもない。
他の言い方として「ちいとは」というのはあるが「ちいたあ」というのは滅多に聞かない。
「ちいとは」には上から目線ではあるが軽い懇願の勢いが付加される感じがする。
「ちいとはいい顔しよやあ。」だと「頼むからいい顔してくれよ。」といった感じ。
「ちったあ」よりも「ちっとは」に近い。
「少し出かけて来る。」というのを
「ちったあ・ちった出かけて来る。とは言わない。
「ちいと・ちっと出かけて来る。」とは言う。
「ちったあ」には「少々」という意味は無いみたいである。「少しは」というよりも使いどころによっては「たまには」という訳し方のほうがはまる感じすらするところである。