遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「どえらい」と「ばかしんどい」。
共に「とても大変」と言っている。困難だという意でも体に堪えるという意でも使う。
では、どっちの方がより大変に聞こえるか。
言い方・使いどころによっても違うところでありあくまでの一例であるが、まず「えらい」と「しんどい」の使い分けを考えてみると
現在その状況に置かれているという場合
「えらい」は今の状態を考えると先行き不安だという勢い。
「しんどい」は今の時点で余力がないという勢いに聞こえる。
次に「ど」と「ばか」をはめるとどうニュアンスが変わるかという点。
「どえらい」と「ばかえらい」
「どえらい」だと無理と訴えてるような状態と聞こえ
「ばかえらい」だと愚痴っぽい弱音という勢いに聞こえる。
こうしたことから「ど」の方が深刻っぽく聞こえ「ばか」には多少の余力があるように聞こえる。
ちなみに「しんどい」の場合は「ばか」使いがほとんどで「ど」は使わない訳ではないが頻繁に使われる言い回しではない。
こうしたことから、「どえらい」の方が大層感が「ばかしんどい」よりも強いというニュアンスであると考えられる。それと共にそれでもやるとなると悲壮感が「どえらい」には加算される感じがする。
したがって
「どえらい」に対しては「無理すんなよ」とかいう労わりの返答が角が立たず「厭ならやめな」とかいった突き放すような言葉を発すると「鬼」と思われる結果になりがちであろう。場合によっては激励でもいい結果にならない場合がある。
「ばかえらい」に対しては労わりも十分有効ではあるが、「そうゆわすと頑張りない」とかいう激励を発しても問題ないし言い方にもよるが「ほれやりない」とか発破かけても左程悪い事にはならない。
何かをこれからしようという人に対し忠告として「どえらいからやめな」と言うのと「ばかしんどいでやめな」と言うのとでは違うのである。止めるつもりなら「どえらい」を使い馬鹿見るよという程度なら「ばかしんどい」を使うといった使い分けであろうか。