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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

「ゆえん」と「ゆえれん」 その2

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「ゆえん」と「ゆえれん」 その2

遠州弁的言い回し

「ゆえん」と「ゆえれん」の違い

の補足。ちょっと歯切れが悪いが。

違いを箇条書きにすると(尚、あくまでこういう使い分けもあるということで必ずこうなるものではないのであしからず。)

*きっぱり言うか否か

「ゆえん」は「言えない」

「ゆえれん」は「言いにくい」

という使い方もあったかなそういえば。

「あの人直ぐ怒るでゆえん。」だと「直ぐ怒るから言えない。」もしくは「言いたくない」

「あの人直ぐ怒るでゆえれん。」は「直ぐ怒るから言いにくい。」

当然「ゆえれん」の方が歯切れが悪い。「ゆえん」は言い切っている感じである。

*立ち位置によって(くどいようだが必ずこうなるというものではない。)

「わしの口からは立場上ゆえんだよ。」だと上だから下に向かって言う訳にはいかないと聞こえる。言い換えれば一例として「命令できない」。

「わしの口からは立場上ゆえれんだよ。」だと下(もしくは部外者とか)だから上(もしくは当事者)に対して言う訳にはいかないと聞こえる。言い換えれば一例として「申し立て出来ない。」。

こちらはどっちも及び腰であることに変わりはなく歯切れの良し悪しの違いはあまり感じられない。

(蛇足だが仲間だからとか義理があるからとかいうような場合には「立場的に」を使う事が多いのでここ(立場上)には含まれないとした。)

無論最初に挙げたきっぱりか否かという使い方での

「立場上ゆえん」→「とても言えない」

「立場上ゆえれん」→「言いたくても言いにくい」

といった使い分けもされることもある。

正しいかどうかは別にして

「ゆえん」→「言えぬ」・「言えない」

「ゆえれん」→「言うを得ない」

と無謀ではあるが区別できそうでもある。

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