遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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遠州弁的言い回し
「ぶつ」
共通語であるが
「あんた今ぶったら。」
共通語に直すと「あなた今叩いたでしょ。」
「ぶった」(叩いた)・「ぶつ」(叩く)は共通語である。
「お兄ちゃんがぶった~。」というのは共通語の範疇であろう。
しかしてこれに「ら」が付いて(続いて)の「ぶつら」・「ぶったら」となるとモロ遠州弁になる。
まあ、「ら」に限らず「に」・「にい」・「で」・「でえ」とか付けてもそうであるが。
「お兄ちゃんがぶったにい。」てな具合で。
で、とにかく「ぶつ」という言葉は遠州弁で重宝されてる。「叩く」という意味以外にも(決して方言というほどのものではないが)
「ぶっさぐる」(ぶん殴る)・「ぶっ飛ぶ」・「ぶっこく」(勢いよく何事かをする)・「ぶっとい」(大層太い)
といった勢いを増す事を表わす用途でも男女共によく使われる。
ちなみに、「叩く」という以外に、「打ちつける」という意味で「ぶった」という言い方もよく使う。で、「叩く」で「はたく」という言い方はあまり遠州では使わない傾向があろう。
例文
「あんた今ぶったら。」
(あんた今叩いたでしょう。)
「ぶっちゃいんよを。知らんでねえ。」
(叩いてなんかいないよ。知らないからね。)
「じゃなんで腕に跡ん残ってるよを。」
(ならどうして腕に叩いた跡がついているんだよ。)
「自分でぶっただら。」
(自分でぶつけたんだろ。)
「どこにい。」
(どこにだよ。)
「どっかにい。」
(どっかにだよ。)