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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

してこっか

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してこっか

遠州弁的言い回し

「してこっか」

レベル 日常茶飯事レベル

まあ、遠州独特というものでもなかろうが遠州での使われ方をば。

例として

「じゃあわし先行ってこっか。」。訳さば「なら私が先に行ってこようか。」。

「こっか」=「こようか」ということになるわけであるが

他の言い回しとして「かっか」というのがあり、これとはどう違うか。

「じゃわし先行かっか。」を訳さば「なら私が先に行こうか」となる。

「かっか」=「こうか」ということになる。

「見てかっか」と「見てこっか」だと「見ていこうか」と「見てこようか」という事になり、大袈裟にいえば寄り道と偵察の違いが出ると言える。

「あの店に売ってるかもだで見てかっか。」

とりあえずあるかどうか見てみようよという誘い。「わし見てかっか」と言えば自分だけが行ってくるよと言ってる事になるがこの場合「わし」が付されていないので共に行こうと言っている。

「あの店に売ってるかもだで見てっか。」

じっくりかどうかはそれぞれとしてきちんと(普通に)商品を見ようじゃないかという誘い。

「あの店に売ってるかもだで見てこっか。」

「かっか」とほぼ同じなのであるが勢いとしては自分が行ってくるから待っててという感じが強くなる。強くなるだけで必ず自分だけ行ってくるというものではなく一緒にいこうと誘う際にも使われるものであり自分が乗り気だというのが増す言い回しとなる。

ならば、「か」と「こ」があるので「きっか」・「くっか」「けっか」とかもあるのかというと

「見てくっか」というのはある。

「見てくるか」と訳せる。「飯も食ったで仕事やってくっか。」(ご飯も食べたからさあ仕事をしてこようかね。)という使い方。それ以外にも先の例文での「あの店に売ってるかもだで見てくっか。」という見に行くけどいいよねといった承諾を求めるような使い方もされるものである。

「見てきっか」というのもある。

訳すにむつかしいのだが直訳すると「見て来っか」で「来」を「こ」と読むか「き」と読むかの違いみたいなものでニュアンスで訳すと「みてこっか」とほぼ同じな気がする。なんで二種類あるのかが説明できなくて難しい。

「見てけっか」についてはおそらく無い。

ややこしいのは「見てたけっか」で「見ていたんだっけ」という言い回しがある点。これは別物。

話し若干戻るが、「かっか」と「こっか」の違いには他には、「かっか」の使い手は比較的年齢層お高めであり「こっか」は全年齢層が使うという違いもある。

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