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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

せよ・せよを・しょう

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せよ・せよを・しょう

遠州弁的言い回し

せよ・せよを・しょう

例「見せよ」・「見せよを」・「見しょう」

「見る」を例とすると

「見せよ」だと直に訳すと「見せろ」だが勢い的には「見せなさい」。強い要望というか強要。

「見せよを」が「見せろ」で指示・命令。

「見しょう」と「見させろ」で了承を求めるもの。

どれも「見せろ」といってるがこのようにそれぞれニュアンスが異なる。

「見せて」と「見して」の違いにも通じそうに思える。「みせて」は「拝見させて」という勢いで見ていいのか尋ねてる・伺ってる。「みして」は「拝見するよ」といった見るからねといった勢いの強いことわり・承諾・同意を求めてるの言い回し。

「見して」は「見るにい」(見るよ・見るからね)程に見るつもり度は高くないが「見たい」という意思を主に伝えている。「嫌」と断ると「え~なんでよ」ということになる。

「見しょう」も見るつもり度高めで態度は強気だが一応了解を求めているものである。「嫌」と断ると「え~けち」と言われる事になる。

「し」を使うと俺が俺がといったようなこちらの意思を伝えていて相手の意思は二の次の勢いとなる。

「見せよ」と「見せよを」は「いいで」(いいから)といった前言葉がつくような相手の反対・反抗を押し切ってでもという勢いが増す。

「せ」を使うとこちらの意思よりも相手を納得させようという勢いが強くなる。

意識して使い分けてる訳では無いが、こういう傾向が感じられるところ。

ちなみに「見せて」は共通語と同じで「見せて頂戴」といった頼み伺いという勢いでありここで講釈こいてるのはあくまで「見せろ」という場合の事に限る。

なので同じ「見して」でも「見せて」というニュアンスの場合の「見して」には上に挙げた講釈は当てはまらないものである。「し」で「見せろ」というニュアンスを使いたい場合には「見しい」・「見っしい」とかになる。

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