遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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遠州弁的言い回し
使わない言葉を挙げてみるのも遠州弁への手掛かりになろうかなということで。
今回は
「おとん」・「おかん」
西の方の言い回しであろうかと思える
「おとん」・「おかん」
遠州では使わない言い回しであり、この点に於いては遠州弁は西に属すものではないと勘繰られる。
遠州弁ではなんと言うかというと
父親は「おっとさ」・「おとっさ」
母親は「おっかさ」
「おかっさ」という言い方は無い。
「おとっさ」と「おっとさ」はどう違うかというと、よく違いが分からない。なので今の所同じと思えるところ。
ちなみに「オヤジ」・「おっさん」という意味合いでも「おとっさ」・「おっとさ」は使われるので、一概に自分の親を指すとは限らない。
「おっかさ」も「飲み屋のおっかさ」みたいな愛称的な使い方をする。
一応どれも自分の親を指す場合には謙遜というニュアンスが含まれるものである。悪く言う場合には使われない。(愛称としてして使われる場合にはこの限りではない。)
例文
「うちのおっとさ、呑むとだらしなくなるもんでホントしょんないだよ。」
「あれ、まだ好い方だに。うちんとこはおっかさんそうだもんで輪を掛けてしょんないだよ。」
注、「おっかさん」は「おっかさが」というもので「おっかさん」(お袋)という語では無い。
ここではイントネーションのことを抑揚と記しているのだが
言葉そのものは共通語であろうが抑揚が共通語的ではないというものを挙げてみる。
例えば
「おやすみよ」
これを説明してみる。
「今何時ですか」という英語を
「掘った芋弄るな」と説明するという手法でいうと
「おやすみよ」(お休みよ)
は
「親 隅 よ」
となる。「や」と「す」と「よ」を強めに言うというものである。
ニュアンスとしては「じゃあお休みね」とか「じゃあまたね」とかいったもの。
これにおいてはおそらくは東というより西日本系といった感じがする。
なお、別な抑揚でこれを
「親 済 よ」
と「すみ」を平坦に発するとそのニュアンスは「寝なさいな」・「寝なさいよ」とかいった寝かしつけるような感じのものとなる。
こっちは東日本っぽい勢いであろうかな。
遠州弁的言い回し
ほとんど共通語であろうが
「じゃん」に地方性があるのだとしたら
「いいじゃん別に」と「別にいいじゃん」は
方言的言い回しと勘繰れなくもないとふと思えた。
(以前書いた記事だが手を替え品を替え)
共通語であるなら「別にいいじゃないの」・「いいじゃないの別に」となろうが、それだと遠州弁で使われているニュアンスとは異なる。
使い方として何か言われた際の反論として使う場合
「別にいいじゃん」はニュアンスでいうと「うるさいな、ほっといてくれ(構うな)」・「余計なお世話」
「いいじゃん別に」は「構わないだろう」・「どうってことはないだろう」・たまに「勘弁してくれよ・突っ込まないで」
などという意味合いで使われることが多い。
感情的には「別にいいじゃん」の方はムッとしてるみたいな勢いがある。「いいじゃん別に」はほとんど気にしてない勢いととれる。
例として
「どういう食べ方をしようが」+
「どういう食べ方をしようが別にいいじゃないの」は「どういう食べ方でも構わないじゃないか」というものであろうが
「どうゆう食べ方しようが別にいいじゃん」は「他人の勝手でしょ食べ方は」みたいな強めの反抗といった勢いになる事が多い。
この場合「どうゆう食べ方しようがいいじゃん別に」の方が近いニュアンスとなる。
共通語の場合「別にいいじゃないの」と「いいじゃないの別に」に大きな違いは感じられないのだが、遠州弁の場合「別にいいじゃん」と「いいじゃん別に」とではニュアンスは大きく異なるものである。
終助詞の「に」・「にい」は遠州弁の代表的なものであるが
接続助詞の「に」・「にい」はどうなんだろな。遠州固有というものでは決してなかろうが。これを使うととても遠州弁っぽくなることは確かであろう。
終助詞の「に」・「にい」は共通語に置き換えると「よ」・「よう」となる。
では接続助詞の「に」・「にい」はというと
例えば
「買い行くに遠くてえらい」
これを共通語に直せば
「買いに行くのに遠くてしんどい」
となる。
では
「買い行くにい遠くてえらい」
これを共通語に直すと
「買いに行くのが遠くてしんどい」
となる。
まあ厳密に「に」→「のに」・「にい」→「のが」となるというものではないが。
ちなみに「ので」はというと
「買いに行くのでお金ちょうだい」
は
「買い行くもんでお金ちょうだいやあ」
となる。
「いかん」は関西だと「あかん」
遠州では「かん」と発することが多い。
例えば
「やってはいけない」
関西だと「やったらあかん」となろうか。
遠州弁だと「やっちゃかん」となる。
「見てはいけない」だと
関西だと「見たらあかん」
遠州だと「見ちゃかん」
関西系というよりも東海系に属するんであろうかな。
しかし多用はしないとこが名古屋とかとの違いで
「こりゃあかんわ」を「こりゃかんわ」とは発せず。
「こりゃだめでえ」とか発するのが遠州。言い方を代えれば「かん」と「駄目」を併用するものである。
例文
「ほんたあゆっちゃかんだん、つい言いたくなるだいね。」
(本当は言ってはいけないんだけれど、つい言いたくなっちゃうんだよね。)